ダブル定額とは？意味をやさしく解説 - サードペディア百科事典

auのダブル定額サービスについて

「ダブル定額」は、KDDIおよび沖縄セルラー電話が提供するauブランドのパケット定額制サービスです。2004年 8月1日にサービスを開始し、auのCDMA 1X WIN端末向けの割引サービスとして、パケット通信料を一定額に抑えることを可能にしました。

サービス開始の背景

auのWIN端末は高速・大容量通信が可能であり、サービス開始当初は「EZフラット」という月額4,410円（税込）で通信量無制限のプランが存在しました。しかし、NTTドコモがFOMAサービスでパケット定額制を導入したことを受け、auも対抗策として、3段階の課金体系を持つ「ダブル定額」サービスを開始しました。これにより、通信量に応じて料金が変動するものの、最低料金と最高料金が設定され、ユーザーは自身の利用状況に合わせた料金プランを選択できるようになりました。

「EZフラット」の利用者は自動的に「ダブル定額」に移行し、最高料金は「EZフラット」と同額の月額4,410円（税込）、最低料金は月額2,100円（税込）に設定されました。この設定により、移行によるユーザーの負担感を軽減しました。

ダブル定額ライトの登場

2005年 5月1日には、「パケット割WIN」を改定した「ダブル定額ライト」が登場しました。こちらは最低料金を月額1,050円（税込）に下げ、よりライトユーザーの取り込みを狙いました。最高料金は「ダブル定額」と同じく月額4,410円（税込）でした。また、W21CA搭載の「PCサイトビューアー」の利用も、上限5,985円（税込）で定額利用が可能になりました。

データ通信の定額化

当初、パソコン等を接続してのデータ通信は定額制の対象外でしたが、2008年秋冬モデルの一部機種からは、上限13,650円→10,395円（それぞれ税込）で利用可能となりました。2007年 12月22日発売のW05Kは、auで唯一パソコン等への接続によるデータ通信定額に対応していました。

ダブル定額スーパーライトの導入とサービス終了

2009年 8月1日には、「ダブル定額スーパーライト」が新設されました。これは「ダブル定額ライト」よりもさらに低価格で、月額390円（税込）から利用できるプランでした。しかし、2015年 8月31日をもって「ダブル定額スーパーライト」を除くすべての「ダブル定額」の新規受付は終了しました。

料金体系の詳細

「ダブル定額」の料金体系は以下の通りです。

共通
EZwebサービス利用時：上限4,200円（税抜）
PCサイトビューアー、スマートフォン単体利用時：上限5,700円（税抜）
外部機器接続時：上限9,900円（税抜）

ダブル定額
0～40,000パケット：一律2,000円（税抜）
40,000～84,000パケット：0.05円（税抜）/パケット
84,000パケット以上：一律4,200円（税抜）

ダブル定額ライト
0～12,500パケット：一律1,000円（税抜）
12,500～52,500パケット：0.08円（税抜）/パケット
52,500パケット以上：一律4,200円（税抜）

ダブル定額スーパーライト
0～3,720パケット：一律372円（税抜）
3,720～42,000パケット：0.1円（税抜）/パケット
42,000パケット以上：一律4,200円（税抜）

ダブル定額とダブル定額ライトの比較

パケット使用量によって、どちらのプランがお得になるかが異なります。

0～25,000パケット：ダブル定額ライトがお得
25,000～84,000パケット：ダブル定額がお得
84,000パケット以上：同額

たとえば、20,000パケットの場合はダブル定額ライトが1,680円となり、ダブル定額の基本料金を下回ります。一方、50,000パケットの場合は、ダブル定額が2,625円、ダブル定額ライトが4,200円となり、ダブル定額の方がお得です。

まとめ

「ダブル定額」は、auが提供したパケット定額制サービスで、利用頻度に応じて料金が変動する仕組みで、幅広いユーザーに利用されました。しかし、他社の同種サービスとの競争や、料金プランの複雑さから、新規受付は終了しました。

関連情報

パケ死
パケ破産
パケ・ホーダイダブル (NTTドコモ)
パケットパック (NTTドコモ)
パケットし放題 (ソフトバンク)

外部リンク

もう一度検索