ダリオ・コロニャ

ダリオ・コロニャ

ダリオ・コロニャ（Dario Cologna、1986年3月11日 - ）は、スイス、グラウビュンデン州出身のクロスカントリースキー選手です。彼は、スイス人として初めてクロスカントリースキー・ワールドカップで総合優勝を達成し、その名を世界に轟かせました。日本のメディアでは、ダリオ・コローニャ、ダリオ・コログナといった表記も見られます。

プロフィール

コロニャは5歳でアルペンスキーを始め、その後、自転車やサッカーにも親しんでいました。1999年にクロスカントリースキーを本格的に開始。

初期の国際大会では、2004年のノルディックスキージュニア世界選手権で10km24位、翌年のジュニア世界選手権では10km+10kmパシュート29位、10km23位という結果でした。しかし、2006年のジュニア世界選手権では10kmで銅メダルを獲得し、才能の片鱗を見せ始めます。

2006-2007シーズンには、OPAカップシリーズで総合2位となり、ワールドカップにもデビュー。シーズン最後のファルンの30kmでは25位となり、初のポイントを獲得しました。また、マラソンカップSamden大会で優勝、U23選手権では15kmフリーと30kmパシュートで金メダルを獲得するなど、着実に実績を積み重ねました。

2007-2008シーズンは、ロシア・Rybinskの30kmのレースでワールドカップ自身初の一桁順位となる8位に入賞。シーズン終盤のイタリア・ボルミオでは3.3kmで4位となるなど、総合37位となりました。さらに、U23選手権では30kmで連覇を達成しました。

そして、2008-2009シーズン、コロニャは大きく飛躍します。年末年始のツール・ド・スキーで総合優勝を果たし、2009年ノルディックスキー世界選手権では15km6位、スプリントで4位入賞という好成績を収めました。シーズン最後のワールドカップ・ファイナルでは総合優勝し、シーズンを通してのワールドカップ総合でも、スイス人初の総合優勝を達成しました。

2010年のバンクーバーオリンピックでは、15kmフリー走法で優勝し、スイスのクロスカントリースキー史上初の金メダルを獲得。ワールドカップ総合では、ノルウェーのペッテル・ノールトゥグに次ぐ2位となりました。

2010-2011シーズンは、ツール・ド・スキー、ワールドカップ総合ともに2年ぶりに制覇。しかし、2011年ノルディックスキー世界選手権では、個人スプリントで9位となったほかは20位台と振るいませんでした。

2011-2012シーズンは、ツール・ド・スキー連覇、ワールドカップ・ファイナル優勝など、合計6勝を挙げ、総合でも2年連続3回目の優勝を飾りました。

2012-2013シーズンは、ワールドカップでは1勝のみで総合3位でしたが、2013年ノルディックスキー世界選手権では30kmスキーアスロンで金メダル、50kmで銀メダルを獲得しました。

コロニャの功績を称え、2010年4月にはレーティッシュ鉄道の車両（ABe8/12 3504)にその名が冠せられました。また、2012年度にはスイス・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

コロニャは、その卓越した技術と不屈の精神で、スイスのクロスカントリースキー界を牽引し、数々の輝かしい功績を残しました。彼の活躍は、多くの人々に夢と感動を与え続けています。

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