ダリル・ワシントン

ダリル・ワシントン（Daryl Washington、1986年10月9日 - ）は、テキサス州ダラス出身の元アメリカンフットボール選手です。NFLのアリゾナ・カージナルスでラインバッカーとして活躍しました。

経歴

プロ入りまで

テキサスクリスチャン大学（TCU）に進学し、1年次の2006年からラインバッカーとスペシャルチームでプレーしました。この年、16タックルを記録しました。2年次には32タックル、3パントブロックをあげました。3年次にはチーム4位の63タックルを記録。ボイシ州立大学とのポインセチアボウルでは、6タックル、3パスディフェンスをあげてチームの勝利に貢献しました。4年次の2009年には、109タックルをあげ、バトカス賞（カレッジフットボール最高のラインバッカーに与えられる賞）のセミファイナリスト12人に選ばれる活躍を見せ、マウンテン・ウェスト・カンファレンスのファーストチーム、オールアメリカンファーストチームにも選出されました。フィエスタボウルでは、10タックル（3.5ロスタックル）を記録しました。

ドラフト前には、スポーツ・イラストレイテッドよりドラフト候補のアウトサイドラインバッカーとして4位にランク付けされました。

アリゾナ・カージナルス

2010年のNFLドラフト2巡全体47位でアリゾナ・カージナルスに指名され、7月30日にカージナルスと4年契約を結びました。

1年目の2010年は、シーズン途中からインサイドラインバッカーとしてプレー。この年、78タックル、1サック、1ファンブルフォース、1インターセプトを記録しました。第14週のデンバー・ブロンコス戦では40ヤードのインターセプトリターンTDをあげましたが、後に1ヤード地点でのファンブルと判定され、ダーネル・ドケットのTDに訂正されました。

2012年、第4週のマイアミ・ドルフィンズ戦では、ライアン・タネヒルをサックし、ファンブルフォースで攻撃権を奪取、カージナルスの開幕4連勝に貢献しました。第7週、第8週の試合ではそれぞれ2サックをあげ、開幕から8試合でリーグ3位の8サックを記録しました。この年、134タックル、9サック、2ファンブルフォースをあげて、オールプロセカンドチームに選出されました。また、第47回スーパーボウルに出場するパトリック・ウィリスの代役としてプロボウルに選ばれました。

出場停止と逮捕

2013年4月3日、リーグの行動規定に違反したとして、NFLから開幕4試合の出場停止処分を受けました。さらに5月3日には、元交際相手の女性への暴行罪でアリゾナ州フェニックスで逮捕されました。女性はあざや切り傷、擦り傷に加えて鎖骨を骨折する重傷を負っていました。5月5日、4200ドルの保釈金を支払って釈放されました。

プレースタイル

高い身体能力を生かしたプレーが持ち味で、特にブリッツやランストップに優れていました。タックルだけでなく、パスディフェンス能力も高く、インターセプトも記録しています。

人物

カージナルスでは、チームメイトからの信頼も厚く、リーダーシップを発揮していました。しかし、素行に問題があり、度重なるトラブルを起こしてしまい、短い現役生活を終えることになりました。

引退後

引退後は、表舞台に出ることはなく、消息は不明です。

外部リンク

通算成績と情報 NFL.com, or ESPN, or Pro-Football-Reference （英語）
Arizona Cardinals bio （英語）
* TCU Horned Frogs bio （英語）

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