ダン・キャンベル

ダニエル・アレン・キャンベル：選手から名将へ

ダニエル・アレン・キャンベル（Daniel Allen Campbell）は、1976年4月13日生まれのアメリカ合衆国テキサス州クリフトン出身。元プロアメリカンフットボール選手であり、現在はNFLデトロイト・ライオンズのヘッドコーチとしてチームを率いています。現役時代のポジションはタイトエンド。

現役時代：堅実なブロッカーとして活躍

テキサスA&M大学で3年間プレーした後、1999年のNFLドラフトでニューヨーク・ジャイアンツから指名を受けプロ入り。2000年には第35回スーパーボウルに出場、2001年には先発タイトエンドの座を掴みました。主にブロッカーとしてチームに貢献し、2002年にはチームの攻撃を支え、ケリー・コリンズの4,073ヤード獲得、ティキ・バーバーのフランチャイズ史上2位となる1,387ヤード獲得に貢献しました。

2003年にはダラス・カウボーイズに移籍。ここでもジェイソン・ウィッテンをサポートするブロッカーとして活躍しました。2004年には靱帯断裂という大怪我に見舞われましたが、2005年には虫垂切除手術を受けながらも、プレシーズンゲームに全試合出場するなど、タフな一面を見せました。この年、カウボーイズは2タイトエンドシステムを採用し、キャンベルは12試合で先発出場を果たしました。

2006年、デトロイト・ライオンズに移籍。ここでもブロッキングタイトエンドとして貢献する傍ら、レシーブでも自己ベストとなる308ヤードを獲得、4タッチダウンを記録しました。しかし、2007年、2008年と怪我に苦しみ、2009年にライオンズから解雇。

その後、ニューオーリンズ・セインツと契約。ショーン・ペイトンヘッドコーチの下でプレーしましたが、トレーニングキャンプ中にMCLを負傷し、故障者リスト入り。チームは第44回スーパーボウルを制覇しましたが、キャンベルはスーパーボウルリングを受け取ることは叶いませんでした。このシーズン終了後、現役を引退しました。

コーチ時代：ライオンズを強豪へ

2010年、マイアミ・ドルフィンズでコーチ研修生として指導者のキャリアをスタートさせ、2011年にはTEコーチに昇格。2015年シーズン途中には暫定ヘッドコーチを務めました。

2016年、セインツのアシスタントコーチに就任し、ショーン・ペイトンヘッドコーチの下で再び指導に当たりました。

2021年、デトロイト・ライオンズのヘッドコーチに就任。就任当初は苦戦しましたが、着実にチームを強化し、2023年には30年ぶりの地区優勝、32年ぶりのプレーオフ勝利を達成。チームをNFCチャンピオンシップまで導きました。

人物像：メタリカ好きの熱血漢

キャンベルは、ヘヴィメタルバンドのメタリカのファンであり、大学時代にはチームメイトから「ダンタリカ」というニックネームで呼ばれていたそうです。その熱い性格で、選手からも信頼されています。

選手時代は堅実なブロッカーとして、コーチとしてはチームを強豪に育て上げる手腕を発揮するダニエル・アレン・キャンベル。今後の活躍にも注目が集まります。

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