ダン・ディッカウ

ダン・ディッカウは、1978年生まれ、オレゴン州ポートランド出身の元バスケットボール選手です。ポジションはポイントガードで、183cm、86.2kgという体格でした。

ワシントン大学で1年間プレイした後、ゴンザガ大学に転校。ゴンザガ大学ではスター選手として活躍し、オールアメリカン・ファーストチームにも選出されるほどでした。また、大学の先輩には、ユタ・ジャズで活躍したジョン・ストックトンがいます。2001年にはユニバーシアードアメリカ代表に選ばれ、銅メダルを獲得しました。

2002年のNBAドラフトでは、1巡目28位でサクラメント・キングスに指名されましたが、開幕前にアトランタ・ホークスへトレード。以降、4年間で6回も移籍を繰り返すなど、ジャーニーマンとして多くのチームを渡り歩きました。

04-05シーズン当初はダラス・マーベリックスに所属していましたが、出場機会に恵まれず、シーズン途中にニューオーリンズ・ホーネッツへトレード。ホーネッツでは、バロン・デイビスら主力選手の怪我もあり、先発出場を果たすなど、才能を発揮しました。平均得点は13点近くまで上昇し、チームを牽引しました。

ボストン・セルティックスへ移籍した05-06シーズンは、アキレス腱を損傷し、シーズンを棒に振る結果に。その後、ポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍しますが、出場時間は大きく減少しました。さらに、ニューヨーク・ニックスへ移籍後、ロサンゼルス・クリッパーズと契約。

クリッパーズで1シーズンプレーした後、2008年にはゴールデンステート・ウォリアーズ、2009年にはフェニックス・サンズと契約しますが、いずれもシーズン開幕前に解雇されています。

NBAでの安定した地位を築くことはできませんでしたが、そのプレースタイルと、決して諦めない姿勢は、多くのファンに愛されました。特にニューオーリンズ・ホーネッツ時代に見せた活躍は、彼のキャリアの中でもハイライトと言えるでしょう。

ダン・ディッカウは、NBAのスター選手ではありませんでしたが、記憶に残る選手の一人です。

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