ダービー社

株式会社ダービー社について

株式会社ダービー社は、大阪府大阪市東成区に位置する公営競技、特に競輪に特化した新聞社です。地域密着型のメディアとして、関西を中心に情報を発信しています。ダービー社は、1931年に創刊された『競馬ダービー』から始まりましたが、2010年に惜しまれつつ休刊しました。今では主に『競輪ダービー』という新聞を発行しており、競輪ファンに向けた専門的な情報を提供しています。

発行する新聞の概要

『競輪ダービー』は、岸和田、奈良、和歌山、京都向日町の各競輪場で行われるレースに関する情報をカバーしています。かつては西宮、甲子園、大津びわ湖などでも地域に合わせた情報を発信していましたが、これらの競輪場が廃止されたことに伴い、情報提供は縮小されました。特に注目すべきは、出走表に大学名や旧姓を表記することで、選手の背景を知る手助けをしている点です。

ライバル紙と競争

ダービー社には『競輪研究』というライバル紙がありますが、シェアではやや劣位にあるようです。この二つの新聞の大きな違いは、印刷スタイルにあります。『競輪研究』が横書きであるのに対し、『競輪ダービー』は縦書きで、読者にとってもその特徴は明確です。また、ダービー社独自の「原子力指数」という選手の能力を表す指標を採用している点が大きな特徴であり、この数値が低いほど強い選手ということを示しています。

特別に発行される競輪新聞

競輪ダービーという名の通り、地域によって一定の特別編集を行っており、広島や別府ではそれぞれ独自に発行・販売されています。また、過去には全国版の『月刊競輪ダービー』が存在しており、広範な競輪ファンに向けたコンテンツを提供していたこともありました。

競馬新聞の歴史

ダービー社はかつて、1931年に創刊した『競馬ダービー』という中央競馬専門の新聞を発行しており、その歴史は非常に古いものでした。この新聞は、日本でもっとも古い競馬新聞の一つとされています。しかし、2010年の最終号をもって休刊し、その後競馬関連の情報は『競馬ニュース』に統合され、最終的には『競馬研究』と合併しました。

競艇に関する発行物

ダービー社は競艇に関する新聞も発行していた時期がありました。住之江、尼崎、びわこの各競艇場で行われるレース情報を提供していましたが、2015年に休刊しています。この際の告知は多くのファンに衝撃を与えました。

馬主としての活動

また、ダービー社は馬主としても活動しており、冠名は「ダービー」としています。勝負服のデザインは特徴的で、黄と青を基にした色合いが印象的です。主な所有馬には、ダービーレグノやダービーラブリネス、ダービーキングダムといった名馬がいます。これらの馬はさまざまなステークスで好成績を収めており、ダービー社の名を冠した冠名と共に競馬界でもその名を知られています。

結論

このように、株式会社ダービー社は競輪を中心とした情報発信を続ける一方で、競馬や競艇にも関与する多面的なメディアです。長い歴史を持ちながらも、時代に合わせた情報を適切に届ける姿勢は、多くのファンにとって頼りにされる存在であると言えるでしょう。

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