チェンバーズ・ストリート-ワールド・トレード・センター/パーク・プレイス/コートランド・ストリート駅

チェンバーズ・ストリート-ワールドトレードセンター/パーク・プレイス/コートランド・ストリート駅について

ニューヨーク市地下鉄のチェンバーズ・ストリート-ワールドトレードセンター/パーク・プレイス/コートランド・ストリート駅は、IND8番街線、IRTブロードウェイ-7番街線、BMTブロードウェイ線の3路線が乗り入れる複合駅です。ロウアー・マンハッタンの主要な地下鉄駅として、多くの利用者に利用されています。

乗り入れ路線

IND8番街線: A系統、C系統、E系統、
IRTブロードウェイ-7番街線: 2系統、3系統
BMTブロードウェイ線: N系統、R系統、W系統

これらの路線が乗り入れていますが、運行系統や時間帯によって停車するホームが異なります。特にIND8番街線は、急行と緩行でホームが分かれているため、乗り換えには注意が必要です。

駅構造

IND8番街線

IND8番街線の駅は、急行線と緩行線でホームが分かれています。急行線はチェンバーズ・ストリート駅、緩行線はワールド・トレード・センター駅という名称で、それぞれ別の駅として扱われることもあります。急行線と緩行線の間を乗り換えるには、一旦メザニン階に上がる必要があります。

チェンバーズ・ストリート駅（急行線）: A系統とC系統が停車します。駅の北側には折り返し線があり、かつては終点として使われていました。
ワールド・トレード・センター駅（緩行線）: E系統が発着し、緩行系統の終点となっています。もともとはハドソン・ターミナル駅という名称でしたが、ワールドトレードセンターの建設に伴い改名されました。

IRTブロードウェイ-7番街線

IRTブロードウェイ-7番街線のパーク・プレイス駅は、地下深くに設けられた島式ホーム1面2線の駅です。1918年に開業しましたが、当時既に存在していた他の路線の下を通る必要があったため、深い位置に建設されました。ホームには特徴的な青いI形鋼の柱が立っており、駅名標が取り付けられています。

BMTブロードウェイ線

BMTブロードウェイ線のコートランド・ストリート駅は、相対式ホーム2面2線の駅です。1918年に開業し、BMTの駅としてはワールドトレードセンターに最も近い駅です。駅の北側ですぐに線路が折れ曲がり、シティ・ホール駅へと繋がっています。

駅名と歴史

開業当初は全体がチェンバーズ・ストリート-ハドソン・ターミナル駅として扱われていましたが、その後、急行線と緩行線で駅名が分割される時期もありました。現在は、改札内で乗り換え可能な2つの駅として扱われています。

出口と周辺施設

駅には複数の出口があり、周辺の主要な場所へアクセスできます。特に、パストレインのワールド・トレード・センター駅やフルトン・ストリート駅とは連絡通路で結ばれており、乗り換えが可能です。また、ワン・リバティ・プラザやウェストフィールド・ワールド・トレード・センター・ショッピングモールへも地下通路を通じてアクセスできます。

主要な出口

チャーチ・ストリートとデイ・ストリートの交差点
チャーチ・ストリートとコートランド・ストリートの交差点

周辺施設

ワールドフィナンシャルセンター
バッテリー・パーク・シティ
センチュリー21
チャーチ・ストリート郵便局
トリニティ教会
* ワールドトレードセンタービル

駅の改修と復旧

コートランド・ストリート駅は、過去に何度か改修工事を受けています。1970年代には構造変更と改修が行われ、壁面のタイルや照明が変更されました。1990年代には、開業当初の装飾が復元されました。2001年のアメリカ同時多発テロでは、ワールドトレードセンターの倒壊により大きな被害を受け、一時的に閉鎖されました。復旧工事を経て、2002年に営業を再開しましたが、その後も連絡通路の建設のために再度の閉鎖期間がありました。2014年に連絡通路が完成し、フルトン・ストリート駅やパストレインのワールド・トレード・センター駅とのアクセスが向上しました。

Oculus

駅の構内には、1998年にクリスティン・ジョンズとアンドリュー・ギンゼルが制作したOculus（ラテン語で「目」）のモザイクが300枚以上設置されています。これらの目は、数百人のニューヨーカーの写真をモデルにしています。

この複合駅は、歴史と複雑な構造が入り混じった、ニューヨークの交通の要衝の一つです。

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