チャオズ箕輪

チャオズ箕輪：華麗なるボクシング人生

チャオズ箕輪（本名：箕輪綾子）は、1987年11月4日生まれ、栃木県宇都宮市出身の女子プロボクサーです。ワタナベボクシングジムに所属し、フライ級を主戦場としています。彼女のリングネーム「チャオズ」は、地元宇都宮市の名物である餃子に由来しています。

アマチュア時代

中学2年生の時にボクシングを始め、宇都宮文星女子高校時代は護身道部に所属。インターハイ空手道では団体優勝に貢献しました。日本体育大学に進学後、横浜さくらボクシングジムに所属し、男子に混じって練習に励みました。

2007年、全日本女子大会バンタム級Bで優勝。翌年には世界女子ボクシング選手権の日本代表に選出され、ベスト8入賞という日本最高成績を収めました。2009年にもアジア室内大会の日本代表に選ばれるなど、アマチュア時代からその実力は高く評価されていました。

大学卒業後は会社員として就職しましたが、2011年に退社し、実家の花屋を手伝いながらボクシングに打ち込む生活を送りました。2012年の全日本女子アマチュアボクシング選手権大会フライ級では、決勝で新本亜也に勝利し優勝。同年のアジア選手権ではベスト4入りを果たし、ロンドンオリンピック予選を兼ねた世界選手権に出場しましたが、オリンピック出場は叶いませんでした。その後も全日本選手権で7連覇を達成するなど、国内では圧倒的な強さを見せました。

プロ転向

2016年8月、ワタナベボクシングジムに所属しプロに転向。同門の江畑佳代子を相手に公開プロテストを行い、B級合格を果たしました。同年9月21日、後楽園ホールでプロデビュー戦を行い、ペッチパヤ・モークルンテープトンブリーに3回KO勝利を収めました。

デビューからわずか半月後の10月9日には、韓国でプロ2戦目を行い、イム・チャンミに3回TKO勝利。同年12月13日には、東洋太平洋女子フライ級王座決定戦でカレアン・リバスに判定勝利し、プロ3戦目という国内最短記録で初タイトルを獲得しました。

その後も順調に勝ち星を重ねましたが、2018年3月8日には、WBO女子世界ライトフライ級王座決定戦で天海ツナミに敗れ、プロ初黒星を喫しました。同年11月17日には、WBC女子世界フライ級王座に挑戦しましたが、惜しくも王座獲得はなりませんでした。

2021年12月2日、東洋太平洋女子フライ級王座決定戦で池本夢実にTKO勝利し、王座を奪還。2023年3月30日には、元WBO女子世界スーパーフライ級王者である奥田朋子に判定勝利を収めました。そして、2024年6月14日、奥田朋子との再戦となるWBOアジアパシフィック女子スーパーフライ級王座決定戦でTKO勝利し、見事王座を獲得しました。

戦績

アマチュア：52戦 37勝（19KO/RSC）15敗
プロ：13戦 9勝（7KO）4敗

獲得タイトル

第5代OPBF東洋太平洋女子フライ級王座
第6代OPBF東洋太平洋女子フライ級王座
* WBO女子アジアパシフィックスーパーフライ級王座

チャオズ箕輪は、その類まれなる才能と努力で、数々の困難を乗り越え、女子ボクシング界にその名を刻み続けています。今後の活躍にも目が離せません。

もう一度検索