チャーリー・ダニエルズ

チャーリー・ダニエルズ（本名：チャールズ・エドワード・ダニエルズ、1936年10月28日 - 2020年7月6日）は、アメリカを代表するミュージシャンであり、シンガーソングライター、ギタリスト、そしてフィドル奏者として、その多才ぶりを発揮しました。1950年代から音楽活動を開始し、カントリー・ミュージックとサザン・ロックのジャンルで、長きにわたり活躍しました。その特徴的な太鼓腹の巨漢な姿も、彼のトレードマークの一つでした。

キャリアの始まりと発展

1950年代から歌手、ギタリストとしてキャリアをスタートさせたダニエルズは、1964年にジョーイ・バイヤーズとの共作で、後にエルヴィス・プレスリーがレコーディングすることになる「It Hurts Me」を制作しました。その後、プロデューサーのボブ・ジョンストンの下でナッシュビルにてセッションミュージシャンとして活動し、1969年から1970年にかけては、ボブ・ディランやレナード・コーエンのアルバムにも参加しました。1971年には初のソロアルバム「Charlie Daniels」をリリースし、自身の音楽活動を本格化させます。

1973年には、2ndアルバム「Honey in the Rock」からシングルカットされた「Uneasy Rider」が、ビルボードHOT100で9位にランクインするという初のヒットを記録しました。また、この頃にはマーシャル・タッカー・バンドの準メンバーとして、彼らの多くのアルバムにフィドル奏者として参加し、その才能を広く知らしめました。

1974年には、ダニエルズの代名詞とも言える「ボランティア・ジャム」を初開催しました。このイベントは、1980年代後半に3年間の中断期間があったものの、その後は毎年開催されるようになり、彼の音楽キャリアにおける重要なイベントの一つとなりました。

代表曲と多岐にわたる活動

1975年には、「The South's Gonna Do It Again」がトップ30ヒットとなり、「Long Haired Country Boy」もマイナーヒットを記録しました。さらに、ハンク・ウィリアムズJr.の「Hank Williams, Jr. and Friends」にもフィドル奏者として参加するなど、その活動は多岐にわたりました。

1979年には、彼の代表曲とも言える「The Devil Went Down to Georgia」でグラミー賞の「ベスト・カントリー・ボーカル」部門を受賞しました。この曲は翌年、映画「アーバン・カウボーイ」の挿入歌として使用され、カントリーファンだけでなく、幅広い層に知られることとなり、ジャンルを超えた大ヒットとなりました。また、ダニエルズ自身もこの映画に本人役で出演しています。

1980年には、ジェシー・ジェイムズを題材にしたコンセプトアルバム「The Legend of Jesse James」に参加し、同年の「In America」（11位）、「The Legend of Wooley Swamp」（31位）、そして1982年の「Still in Saigon」（22位）など、ポップチャートでもヒットを記録しました。

1990年代以降も、彼は数枚のアルバムとシングルをカントリーチャートに送り込み続け、ゴスペルや宗教音楽のアルバムもリリースしました。2000年には、映画「アクロス・ザ・ライン」の音楽を担当し、2001年にはUPSのテレビCMにも出演しました。

晩年と音楽への貢献

2005年10月にはBMIカントリー・アワードを受賞し、2006年にはリトル・リチャード、ブーツィー・コリンズらとともにハンク・ウィリアムズJr.のバックバンドを結成し、「マンデーナイトフットボール」のオープニングに登場しました。2007年11月には、マルティナ・マクブライドに誘われてグランド・オール・オプリのメンバーとなりました。

亡くなる直前まで、自身のステージだけでなく、他のアーティストへの楽曲提供や参加、テレビCM、映画音楽など幅広い分野で活動し続けました。チャーリー・ダニエルズは、その音楽的才能と多岐にわたる活動を通して、カントリー、サザンロック界に大きな足跡を残し、2020年7月6日にこの世を去りました。

彼の音楽は、今もなお多くの人々に愛され続けています。

ディスコグラフィー

（詳細なディスコグラフィーは省略）

関連項目

カントリー・ミュージック
カントリーロック
サザンロック

外部リンク

CharlieDaniels.com 公式サイト

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