ティム・ウォーラック

ティモシー・チャールズ・ウォーラックは、1957年9月14日にカリフォルニア州で生まれ、右投げ右打ちの三塁手として活躍した元プロ[[野球選手]]であり、指導者です。彼の息子であるチャド・ウォーラックもメジャーリーガーとして活躍しています。

ウォーラックは、カリフォルニア州立大学フラトン校在学中の1978年にMLBドラフトでエンゼルスから指名を受けるも入団を拒否。翌1979年にゴールデンスパイク賞を受賞し、同年のドラフトでモントリオール・エクスポズから1巡目指名を受け、プロ入りを果たしました。1980年9月6日には早くもメジャーデビューを飾り、初打席で本塁打を放つという鮮烈なデビューを飾ります。ルーキーイヤーとなった1981年は、ストライキの影響でシーズンが二分されるという異例の年でしたが、71試合に出場し、打率.236を記録しました。チームは球団史上初の地区優勝を果たすものの、ナ・リーグチャンピオンシップシリーズでドジャースに敗れ、ワールドシリーズ進出はなりませんでした。

1982年には158試合に出場し、打率.268、28本塁打、97打点と大きく飛躍し、三塁のレギュラーに定着しました。5月には月間MVPも受賞するなど、その実力を発揮しました。1983年から1986年は成績がやや低迷しましたが、1984年にはオールスターに初選出、1985年にはゴールドグラブ賞を獲得し、フィリーズのマイク・シュミットの連続受賞を9年でストップさせました。チームの主力選手が相次いで移籍やFAでチームを去る中、1987年には153試合に出場し、打率.298、26本塁打、123打点と自己最高の成績を残し、MVP投票でも4位にランクインしました。この年はウォーラックがチームの中心選手としての自覚を強く持つ転換期となりました。

エクスポズには1992年まで在籍し、1992年12月24日にドジャースへトレードで移籍しました。1991年から1993年にかけて打率が2割2分台と低迷する時期もありましたが、1994年には打率.280、23本塁打、78打点と復活を遂げ、カムバック賞を受賞しました。その後、エンゼルスを経て、再びドジャースに復帰し、1996年シーズンを最後に現役を引退しました。

引退後は、指導者としてのキャリアをスタートさせ、ドジャースの打撃コーチや傘下AAA級アルバカーキ・アイソトープスの監督などを歴任しました。2009年にはアルバカーキの監督として球団記録となる80勝を挙げ、パシフィックコーストリーグの最優秀監督にも選ばれました。その後、ドジャースの三塁コーチやベンチコーチを務め、チームを支えました。2014年にはカナダ野球殿堂入りを果たしています。2016年からはマイアミ・マーリンズのベンチコーチとして2019年までチームに貢献しました。

ウォーラックは現役時代に、シルバースラッガー賞を2回、ゴールドグラブ賞を3回受賞するなど、攻守にわたって高い能力を発揮し、オールスターにも5回選出されました。背番号は、58、29、25、23、26、38を着用しました。彼の野球人生は、選手としてだけでなく、指導者としても多くの人々に影響を与え続けています。

年度別打撃成績

（省略）

表彰

シルバースラッガー賞：2回（1985年、1987年）
ゴールドグラブ賞：3回（1985年、1988年、1990年）
カムバック賞：1回（1994年）
プレイヤー・オブ・ザ・マンス：1回（1982年5月）

記録

MLBオールスターゲーム選出：5回（1984年 - 1985年、1987年、1989年 - 1990年）

背番号

58（1980年、2016年 - 2017年）
29（1981年 - 1992年、1994年 - 1995年、1996年途中 - 同年終了、2005年、2013年途中 - 2015年、2019年）
25（1993年、2004年）
23（1996年 - 同年途中）
26（2011年 - 2013年途中）
* 38（2018年）

もう一度検索