ティム・タフェル

ティモシー・タフェル：ニューヨーク・メッツを支えた名二塁手

ティモシー・ショーン・タフェル（Timothy Shawn Teufel）は、1958年生まれのアメリカ合衆国出身の元プロ野球選手です。右投右打の二塁手として活躍しました。

ドラフト経由でのプロ入り

1978年のMLBドラフトでミルウォーキー・ブルワーズから指名を受けましたが、入団には至りませんでした。翌年もシカゴ・ホワイトソックスから指名を受けましたが、これも拒否。3度目の正直で、1980年のMLBドラフトでミネソタ・ツインズから指名を受け、ようやくプロの道を歩み始めました。

メジャー昇格と躍進

1980年後半から1982年途中まではAA級、その後AAA級で実力を磨き、1983年にメジャーに昇格。9月3日にメジャーデビューを果たしました。すると、いきなり才能が開花。9月16日の試合では、2本塁打を含む5打数5安打という大活躍を見せました。

翌1984年には157試合に出場し、打率.262、14本塁打、61打点を記録。この年が、ほぼキャリアハイの成績となりました。

ニューヨーク・メッツでの活躍

1985年、ビリー・ビーンらとのトレードでニューヨーク・メッツへ移籍。メッツでは、ウォーリー・バックマンとの併用で、主に左投手先発の試合で起用されました。6月には代打サヨナラ満塁本塁打を放つなど、印象的な活躍を見せました。

しかし、同年7月にはチームメイトと共にバーで警察官と喧嘩し逮捕されるという不祥事も起こしてしまいます。最終的な打率は.247でしたが、持ち前の長打力でチームの地区優勝に貢献しました。

ボストン・レッドソックスとのワールドシリーズでは、第1戦でタイムリーエラーを犯し敗戦。第5戦ではタイムリーヒットを放つもチームは敗れ、崖っぷちに立たされました。最終的にチームはワールドチャンピオンに輝きましたが、タフェルにとっては少し悔いの残るシリーズとなりました。

1987年には、打率.308、出塁率.398、長打率.545と好成績を記録しました。

晩年と現役引退

1990年、サンディエゴ・パドレスへ移籍。パドレスでは、二塁だけでなく三塁手としても起用され、出場機会は増加しましたが、打率は2割2分台と低迷。1993年には自身2度目の5打数5安打を記録するも、チームの若返りの方針により解雇され、現役を引退しました。

指導者としてのキャリア

引退後は指導者として、メッツ傘下のマイナーチームで巡回インストラクターや監督を歴任しました。2012年から2016年までは、メッツで三塁コーチを務めました。

長打力が魅力の選手でメッツではスーパーサブとして活躍。チームを支えた名プレイヤーとして記憶されています。

もう一度検索