テリー・ロジアー

テリー・ロジアー：NBAの舞台を駆け抜けるスコアリングガード

テリー・ウィリアム・ロジアー3世（Terry William Rozier III, 1994年3月17日 - ）は、アメリカ合衆国オハイオ州ヤングスタウン出身のプロバスケットボール選手です。現在はNBAのマイアミ・ヒートに所属し、主にシューティングガードまたはポイントガードとして活躍しています。

大学での活躍とNBA入り

ルイビル大学時代にはスター選手としてその才能を発揮しました。1年生時の2013-14シーズンには、AACのオールルーキーチームに選出されるなど、早くから注目を集めました。翌2014-15シーズンには平均17.1得点を記録するなど、目覚ましい成長を見せ、2015年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明しました。

そして、2015年のNBAドラフトにおいて、全体16位という高評価でボストン・セルティックスから指名を受け、NBA選手としてのキャリアをスタートさせました。

ボストン・セルティックス時代

NBA1年目の2015-16シーズンは、プロのレベルに苦しみ、Dリーグへの降格も経験するなど、39試合の出場で平均1.8得点という成績に終わりました。しかし、プレーオフ1回戦のアトランタ・ホークス戦でエイブリー・ブラッドリーが膝を負傷したことがきっかけで出場機会が増加し、平均4.8得点を記録しました。

2016-17シーズンは、アイザイア・トーマスの控えとして74試合に出場し、平均17.1分の出場で5.5得点、3.1リバウンド、1.8アシスト、0.6スティールなどを記録しました。

2017-18シーズンには、12月18日のインディアナ・ペイサーズ戦で、1点ビハインドの状況からスティールからの逆転ダンクを決め、チームを勝利に導きました。また、2018年1月31日のニューヨーク・ニックス戦ではキャリア初の先発出場を果たし、同時にキャリア初のトリプルダブルを達成しました。この試合では、カイリー・アービングの負傷欠場という状況の中、17得点、11リバウンド、10アシストを記録し、チームの勝利に大きく貢献しました。

2日後のアトランタ・ホークス戦では、自己最多となる31得点を記録し、チームを勝利に導きました。さらに、3月25日のサクラメント・キングス戦では、自己最多の33得点を記録しています。このシーズンは、80試合（16先発）に出場し、平均25.9分の出場で11.3得点、4.7リバウンド、2.9アシスト、1.0スティールなどを記録しました。

プレーオフでは、1回戦のミルウォーキー・バックス戦で第2戦で23得点を記録、第7戦で26得点を記録するなど、チームの勝利に貢献しました。プレーオフでは全19試合に先発出場し、平均16.5得点、5.3リバウンド、5.7アシスト、1.3スティールという好成績を残しました。

2018-19シーズンは、79試合（14先発）に出場し、平均22.7分の出場で9.0得点、3.9リバウンド、2.9アシスト、0.9スティールなどを記録しました。

シャーロット・ホーネッツ時代

2019年6月6日、ケンバ・ウォーカーとのサイン・アンド・トレードでシャーロット・ホーネッツに移籍し、3年総額5,800万ドルの契約を結びました。ホーネッツでは、デボンテ・グラハムと共に先発として出場し続け、2020年3月9日のアトランタ・ホークス戦ではダブルオーバータイムの末に自身初の40得点を記録しました。

このシーズンは63試合に出場し、平均34.3分の出場で18.0得点、4.4リバウンド、4.1アシスト、1.0スティールなどを記録し、スリーポイント成功率は40.7%を記録しました。

2020-21シーズンは、クリーブランド・キャバリアーズとの開幕戦で10本のスリーポイントを含む自己最多の42得点を記録しました。

2021年8月19日には、ホーネッツと4年総額9,600万ドルの契約延長に合意しました。

マイアミ・ヒートへの移籍

2024年1月23日、カイル・ラウリー、プロテクト付きのドラフト1巡目指名権とのトレードで、マイアミ・ヒートへ移籍しました。新たなチームでどのような活躍を見せるのか、注目が集まっています。

人柄

かつて所属していたホーネッツのオーナーであるマイケル・ジョーダンが現役時代にシカゴ・ブルズで2度の3連覇を成し遂げたことを、2020年にNetflixで公開されたドキュメンタリー番組「ザ・ラストダンス」を観るまで知らなかったというエピソードがあります。

テリー・ロジアーは、その高い得点能力とアグレッシブなプレースタイルで、NBAの舞台で着実に存在感を高めている選手です。マイアミ・ヒートでの活躍に期待しましょう。

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