テレンス・ロス

テレンス・ロス：華麗なる軌跡を辿ったスウィングマン

テレンス・ジェームズ・イライジャ・ロス（Terrence James Elijah Ross, 1991年2月5日 - ）は、アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションはシューティングガードとスモールフォワードを兼ねるスウィングマンとして知られています。

高校時代：オレゴンからメリーランドへ、そして再びオレゴンへ

ロスは地元のジェファーソン高校で2年間プレーし、州チャンピオンに輝き、オレゴン5Aプレーヤーに選出されるなど、早くからその才能を発揮しました。その後、ケビン・デュラントやグレイビス・バスケスなどを輩出した名門、メリーランド州のモントロス・クリスティアン高校へ転校し、オール・メトロ・ファースト・チームに選ばれました。しかし、3年の半ばで元のジェファーソン高校へ戻ったため、転校ルールによりプレーすることはできませんでした。2010年4月30日には、ワシントン大学でカレッジバスケットボールをプレーするためのNCAA趣意書にサイン。ESPNからは、2010年度のスモールフォワードとして5位、全体で30位という高い評価を受け、ワシントン大学への入学を果たしました。

大学時代：ハスキーズでの活躍

2010年から2年間、ワシントン大学ハスキーズでプレー。1年次にはオールルーキーチームに選出され、2年次にはパシフィック12カンファレンス準決勝進出に貢献しました。同トーナメントでは平均25.0得点、5.5リバウンドの成績を残し、カンファレンス・ファーストチームにも選ばれるなど、目覚ましい活躍を見せました。そして、2012年4月1日、2012年のNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明しました。

NBAでのキャリア：トロント、オーランド、フェニックス

2012年6月28日、2012年のNBAドラフトでトロント・ラプターズから1巡目8位指名を受け、7月10日にルーキースケール契約を締結。NBAプレーヤーとしてのキャリアをスタートさせました。

2013年1月2日には、シーズンハイとなる26得点、6本の3ポイントシュート成功を記録。さらに、2013年2月16日には、NBAオールスターウィークエンドのNBAスラムダンクコンテストでジェレミー・エバンスを破り、見事優勝を果たしました。

2014年1月25日のロサンゼルス・クリッパーズ戦では、10本の3ポイントシュートを決め、自己最高の51得点を記録。その爆発的な得点能力を印象付けました。

2017年2月14日、サージ・イバーカとのトレードでオーランド・マジックに移籍。新たなチームでプレーすることになりました。2023年2月12日にマジックから解雇され、2023年2月15日にはフェニックス・サンズと契約しました。

しかし、2023年12月1日、惜しまれつつも現役引退を表明しました。

テレンス・ロスは、その高い身体能力と得点力で、多くのファンを魅了した名プレーヤーとして、その名が記憶されることでしょう。

プレースタイル

高い跳躍力と身体能力を生かした豪快なダンクが持ち味で、スリーポイントシュートの精度も高く、得点能力に優れた選手でした。

主な記録

NBAスラムダンクコンテスト優勝（2013年）
1試合最多得点：51得点（2014年1月25日、対ロサンゼルス・クリッパーズ戦）

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