テレーセ・ヨーハウグ

テレーセ・ヨーハウグ：ノルウェーを代表するクロスカントリースキー選手

テレーセ・ヨーハウグ（Therese Johaug）は、1988年6月25日生まれ、ノルウェー、ヘードマルク県Os出身のクロスカントリースキー選手です。数々の国際大会で輝かしい成績を収めていますが、その競技人生は決して平坦なものではありませんでした。

若き才能の開花

2007年1月のノルウェー選手権パシュートで3位に入賞し、その才能が注目を集めました。同年、弱冠18歳でノルディックスキー世界選手権代表に選出されると、30kmで銅メダルを獲得。これは同選手権史上最年少のメダリストとなる快挙でした。さらに、ノルディックスキージュニア世界選手権ではパシュートで銅メダル、ノルウェー選手権30kmでは優勝を飾り、飛躍のシーズンを締めくくりました。

2008年のジュニア世界選手権では、5km、10km、リレーの3冠を達成し、その実力を確固たるものとしました。

世界の舞台へ

2009年ノルディックスキー世界選手権では、30kmとリレーで4位、パシュート6位、10km10位とメダルには届きませんでした。しかし、ノルウェー選手権では30kmで2度目の優勝を果たし、着実に成長を続けていきました。

初のオリンピック出場となった2010年バンクーバーオリンピックでは、30km7位、15km6位、リレーで金メダルを獲得し、世界の舞台でその存在感を示しました。

自国ノルウェーでの開催となった2011年ノルディックスキー世界選手権では、リレーと30kmで金メダルを獲得。パシュートでは銅メダル、10km4位とマリット・ビョルゲンに次ぐ活躍を見せました。クロスカントリースキー・ワールドカップでも初勝利を挙げ、総合自己最高の4位となりました。

ドーピング問題と復帰

2016年9月、抜き打ちのドーピング検査で禁止薬物のクロステボールに陽性反応が出ました。ヨーハウグは、使用していたリップクリームに禁止薬物が含まれていたと主張しましたが、スポーツ仲裁裁判所は2016年10月から18か月の資格停止処分を決定。これにより、2018年平昌オリンピックへの出場は叶いませんでした。

この処分からの復帰後、ヨーハウグは再び世界のトップアスリートとして活躍しています。

主な出典

Therese Johaug - 国際スキー連盟のプロフィール (https://www.fis-ski.com/)
テレーセ・ヨーハウグ - Olympedia (https://www.olympedia.org/)
Porträt auf xc-ski.de：Therese Johaug
Therese Johaug Official website

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