テンプル・オブ・ザ・ドッグ

テンプル・オブ・ザ・ドッグは、1990年にアメリカのシアトルで結成されたロックバンドです。このバンドは、マザー・ラヴ・ボーンのフロントマンであったアンドリュー・ウッドの急逝を悼むために、彼の親友であったクリス・コーネル（サウンドガーデンのボーカリスト）を中心に結成されました。

バンド結成の背景

1990年3月、クリス・コーネルのルームメイトであったアンドリュー・ウッドが、ヘロインの過剰摂取により24歳の若さでこの世を去りました。ヨーロッパツアーから帰国したコーネルは、ウッドへのトリビュートとして楽曲制作を開始。完成した楽曲は、サウンドガーデンの音楽性とは異なり、メロディアスで内省的なものでした。コーネルは、かつてウッドと共にマザー・ラヴ・ボーンで活動していたジェフ・アメンとストーン・ゴッサードに声をかけ、バンドの原型が作られました。その後、マット・キャメロン、マイク・マクレディらが加わり、テンプル・オブ・ザ・ドッグが正式に結成されました。

唯一のアルバム

バンドは、1991年4月16日にA&Mレコードから唯一のアルバム『テンプル・オブ・ザ・ドッグ』をリリースしました。このアルバムには、後にパール・ジャムのボーカリストとなるエディ・ヴェダーがバックコーラスとして参加しています。アルバムは、その音楽性の高さから高い評価を受け、全米チャートで5位、カナダで11位を記録するヒットとなりました。

その後の活動

アルバムのリリース後、アメン、ゴッサード、マクレディ、ヴェダーはパール・ジャム、コーネルとキャメロンはサウンドガーデンの活動に専念するため、テンプル・オブ・ザ・ドッグは活動を休止しました。しかし、その後も散発的に再結成ライブを行っており、その度に多くのファンを魅了しています。

メンバー

クリス・コーネル（Chris Cornell） - ボーカル、バンジョー、ギター
マイク・マクレディ（Mike McCready） - リードギター
ストーン・ゴッサード（Stone Gossard） - リズムギター
ジェフ・アメン（Jeff Ament） - ベース
マット・キャメロン（Matt Cameron） - ドラムス
エディ・ヴェダー（Eddie Vedder） - コーラス

ディスコグラフィ

アルバム
『テンプル・オブ・ザ・ドッグ』 - Temple of the Dog （1991年）
シングル
"Hunger Strike"（1991年）
"Say Hello 2 Heaven" （1991年）
"Pushin Forward Back" （1991年）

テンプル・オブ・ザ・ドッグは、短い活動期間でありながら、ロック史に残る重要なバンドとして、今もなお多くの人々に愛され続けています。

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