ディスカバリー杯

ディスカバリー杯

ディスカバリー杯は、日本の囲碁界における若手棋士育成を目的として創設された棋戦です。18歳以下かつ二段以下の棋士、および院生を対象とした非公式戦として、2020年に産声を上げました。

概要

この棋戦は、荻野正次の協賛によって実現しました。洪清泉が主宰する洪道場の門下生であった荻野は、共に囲碁を学ぶ子供たちのために、若手棋士や院生が活躍できる大会を作りたいという願いを抱いていました。しかし、第1回大会の開幕を目前に控えた2020年2月29日、荻野は志半ばで逝去。大会の開催を見届けることは叶いませんでした。生前、病床で道場での日々や共に学んだ子供たちへの感謝を語っていたという荻野の遺志は、その後も受け継がれ、ディスカバリー杯は第5回まで開催されています。

主催は日本棋院、協賛は荻野正次が務めています。優勝賞金は20万円です。

出場資格

出場資格があるのは、日本棋院または関西棋院に所属する18歳以下かつ二段以下の棋士、そして若干名の日本棋院院生です。

対局方式

対局は、予選と本戦に分かれて行われます。

予選: 32名の出場者を8名ずつの4つのグループに分け、全3回戦のスイス式トーナメントを行います。各グループの1位（全勝者）と2位（1,2回戦勝利、3回戦敗戦）が本戦に進出します。
本戦: 本戦は8名による全3回戦のスイス式トーナメントです。全勝者が優勝、1,2回戦で勝利し3回戦で敗れた出場者が準優勝となります。

持ち時間はなく、1手30秒の秒読みと1分の考慮時間が10回という、いわゆるNHK杯方式が採用されています。予選は全3局を1日で、本戦も日を改めて全3局を1日で消化する、スピーディーな対局が特徴です。コミは6目半です。

歴代優勝者

まとめ

ディスカバリー杯は、若手棋士にとって貴重な経験の場であり、その後の飛躍のきっかけとなる棋戦として、囲碁界で重要な役割を果たしています。スピーディーな対局形式は、観戦者にとっても見応えがあり、若手棋士たちの熱い戦いは、囲碁ファンを魅了し続けています。

外部リンク

* 日本棋院 ディスカバリー杯

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