福岡航太朗

福岡航太朗

福岡航太朗（ふくおか こうたろう、2005年12月22日 - ）は、日本棋院東京本院に所属する囲碁棋士であり、七段の段位を持つ。

経歴

2005年、福岡は東京都で生まれた。4歳の時、祖父の家の碁盤に興味を持ったことが囲碁を始めるきっかけとなる。筑波大学附属小学校への入学後、他の習い事と並行して碁会所に通い始めた。小学2年生の時には洪清泉が主宰する洪道場に入塾し、囲碁の腕を磨いた。

2014年12月、小学3年生の時に出場した第4回こども棋聖戦低学年の部で優勝。この優勝がきっかけとなり、両親は福岡を囲碁の世界で頂点を目指せるように応援することを決意。洪清泉の協力も得て、小学4年生の時に単身で韓国に留学し、本格的に囲碁を学ぶことになった。言葉も文化も異なる環境への留学だったが、福岡はわずか3か月ほどで韓国語を習得した。留学中も断続的に日本へ帰国していたが、学校の勉強に追いつくのが難しいことから、小学校は地元の公立校へ転校した。

日本に帰国した際には、ジュニア棋戦にも出場し、2015年8月には第36回少年少女囲碁大会で準優勝。2016年12月には第6回こども棋聖戦高学年の部で優勝を果たした。2017年3月には第20回ジュニア本因坊戦でも優勝。しかし、棋士採用試験では予選を突破することができず、中学1年生の時に日本棋院東京本院の院生となった。院生手合ではEクラスからAクラスまで最短で昇級。2018年11月、冬季棋士採用試験本戦で11勝4敗の成績を収め、プロ入りを果たした。

2019年4月に入段。13歳3か月での入段は、当時の日本棋院史上8番目の年少記録であった。同年5月13日には、第29期竜星戦予選Bで公式戦デビューを飾り、連勝を記録。同年には非公式戦であるワイズアカデミー杯で優勝した。

2020年には、第1回ディスカバリー杯で準優勝。

2021年、第46期棋聖戦でCリーグに進出。15歳4か月でのCリーグ進出は史上最年少記録となったが、後に仲邑菫に更新された。同年、第3回中日韓聶衛平杯囲碁マスターズに日本代表として出場し、2連勝。日本の優勝に貢献した。

2022年、第47期碁聖戦で本戦ベスト8。第9回グロービス杯では準優勝。

2024年の第33期竜星戦では、決勝で井山裕太竜星を破り優勝。七段に昇段。棋道賞で新人賞を受賞。

棋歴

獲得タイトル

竜星戦（第33期）

良績

名人戦リーグ入り（第50期=2024年度）
グロービス杯 準優勝（第9回）
ワイズアカデミー杯 優勝（第1回、非公式戦）
ディスカバリー杯 準優勝（第1回、非公式戦）

昇段履歴

2019年4月1日 初段
2021年1月1日 二段
2022年1月1日 三段
2023年1月1日 四段
2024年1月1日 五段
2024年11月1日 七段

人物・エピソード

子供の頃からボードゲームやカードゲームが好きで、神経衰弱ではカードの場所をすぐに覚えていた。
* 同年代の囲碁棋士に関航太郎九段がいる。

外部リンク

日本棋院の福岡航太朗紹介ページ

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