ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール

ボン・ジョヴィ『ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール』

『ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール』（This House Is Not For Sale）は、アメリカのロックバンド、ボン・ジョヴィが2016年11月4日に発表した14枚目のスタジオ・アルバムです。前作『バーニング・ブリッジズ』から約1年ぶりのリリースとなりました。

解説

このアルバムは、バンドにとって大きな転換期を示す作品となりました。長年ギタリストを務めてきたリッチー・サンボラが事実上脱退し、ヒュー・マクドナルドとフィル・Xが正式メンバーとして加入後初のスタジオ・アルバムです。プロデューサーは、過去作でもボン・ジョヴィとタッグを組んできたジョン・シャンクスが担当しました。

アルバムの完成は2016年5月25日に公式ウェブサイトで発表され、ファンを大いに沸かせました。先行シングルとして、アルバムのタイトルナンバーである「ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール」をはじめ、「ノックアウト」「レイバー・オブ・ラヴ」「ボーン・アゲイン・トゥモロウ」がリリースされました。2018年には、「ホエン・ウィー・ワー・アス」と「ウォールズ」を収録したリイシュー盤が配信限定で発売されています。

反響

本作は、Billboard 200で初登場1位を獲得し、12万9千セットを売り上げました。『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ』から11作連続トップ10入り、『ロスト・ハイウェイ』から4作連続、通算6作目の首位という記録を打ち立てています。また、日本のオリコンチャートでも最高6位を記録しました。

2018年には、アルバムツアーのチケットとのセット販売により、15ヶ月ぶりに2度目のBillboard 200首位を獲得。トップ200圏外からの首位再登場は、クリス・ステイプルトンやプリンスのアルバムに続き、史上3例目という快挙を成し遂げました。

収録曲

通常版、北米デラックス版、ドイツ・日本デラックス版、インターナショナル・デラックス版、ウォルマート版、リイシュー版など、様々なバージョンが存在します。それぞれにボーナストラックが収録されており、ファンにとってはコレクションする楽しみもあります。

制作

ジョン・[[ボン・ジョヴィ]] - リード・ボーカル
デヴィッド・ブライアン - ピアノ、キーボード、バッキング・ボーカル
ティコ・トーレス - ドラム、パーカッション
ヒュー・マクドナルド - ベース、バッキング・ボーカル
フィル・X - リード・ギター、スティールギター、バッキング・ボーカル
ジョン・シャンクス - リズムギター、バッキング・ボーカル

ツアー

アルバムリリース後には、『ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール・ツアー』が開催されました。北米、南米、オーストラリアを中心に、大規模なツアーが行われ、2019年にはヨーロッパツアーも予定されています。2018年には5年ぶりとなる日本公演が東京ドームと京セラドーム大阪で開催され、東京ドーム公演は洋楽アーティストにおける最多スタジアム公演記録を更新しました。

ライヴ・フロム・ザ・ロンドン・パラディウム

アルバム発売前には、ニュージャージー、ロンドン、トロント、ニューヨークの4都市でアルバム全曲を披露するツアーが行われました。そのうち、2017年には10月10日のロンドン公演の模様が「ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール (ライヴ・フロム・ザ・ロンドン・パラディウム)」として発表されています。

『ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール』は、ボン・ジョヴィの新たな章の幕開けを告げる作品として、ファンにとって特別な意味を持つアルバムと言えるでしょう。

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