ディミトリオス・カラミツォス＝ジラス

ディミトリオス・カラミツォス＝ジラス

ディミトリオス・カラミツォス＝ジラス（ギリシャ語: Δημήτριος Καραμήτσος-Τζιράς）は、1958年9月7日に生まれたギリシャの外交官であり、大使です。彼のキャリアは国際的な舞台での優れた経験に裏打ちされており、駐日大使としての任期もその一環です。

学歴と外務省入省

カラミツォス＝ジラスは、アテネ大学とテッサロニキ大学にて国内法および国際法を学びました。1984年にギリシャ外務省に入省し、その後、多数の国々で外交官としての経験を積むことになります。

在外勤務と役職

彼はアメリカ合衆国、ブルガリア、南アフリカ、カナダにおいて在外勤務を行い、これにより各国の文化や政治に対する理解を深めました。また、アテネ本省ではEU域内市場局長やテロ対策コーディネーターの役職を歴任。国際連合担当部長としても活動し、様々な国際的な問題に取り組んできました。

特に注目すべきは、2002年から2004年にかけてのアテネオリンピック・パラリンピック運営委員会での役割です。彼はゼネラル・マネージャーおよび委員として、人事やボランティア管理などの重要な業務に携わりました。この経験は、イベントの運営におけるスキルを磨く貴重な機会となりました。

賞と栄誉

2008年には、カロロス・パプーリアス大統領よりフェニックス勲章グランド・コマンダー章を授与され、その功績が認められました。彼の外交キャリアはさらに進展し、2009年から2014年にはニューヨークの国際連合ギリシャ政府代表部で常駐副代表としての任務を果たしました。

2014年には、ギリシャ政府が欧州連合理事会の議長国を担うこととなり、彼はそのコーディネーターに就任して、各種会議の企画や運営に注力しました。同時に、外務省のEU局長としても活動し、EU政策の調整に寄与しました。

駐イギリス大使期間

2016年から2020年にかけて在イギリス大使を務めた際、カラミツォス＝ジラスはブレグジット交渉に深く関与しました。彼はロンドンの国際外交・ビジネスエクスチェンジ（IBDE）諮問委員会の委員も務め、また2020年以降は名誉銀行家組合の名誉会員として活動を続けています。

駐日大使としての任期

2022年1月、カラミツォス＝ジラスは駐日大使として東京に着任し、同年3月10日に皇居で信任状を捧呈しました。その後、鈴木貴子外務副大臣を訪問したり、日本とギリシャの観光協力に関する覚書を締結するなど、日ギリシャの関係を強化するために努力を重ねました。

さらに、2023年10月には、東京のギリシャ大使公邸にて叙勲伝達式を開催し、カテリナ・サケラロプル大統領の代理として複数の人物にフェニックス勲章を授与しました。さらに、2024年3月には旭日大綬章を受章し、その外交活動が高く評価されています。

カラミツォス＝ジラスの長い外交キャリアは、国際的な舞台での経験と人脈を築くことによって、ギリシャと日本の関係をより一層深めていくことでしょう。

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