ディール・ディフェンス

ディール・ディフェンス：ドイツを代表する軍需企業

ディール・ディフェンス (Diel Defence GmbH ＆ Co. KG) は、ドイツの軍需企業であり、ミサイルと弾薬を主力製品としています。本社をユーバーリンゲンに置き、ディール財団の子会社として運営されています。

企業の沿革

2004年、ボーデンゼーヴェルケ・ゲレーテテヒニーク (BGT、Bodenseewerke Gerätetechnik GmbH) と ディール・ミューニションシステム (Diehl Munitionssysteme GmbH＆Co . KG) が合併し、ディールBGTディフェンスが誕生しました。その後、2017年2月にはディールBGTディフェンスが持株会社のディール・ディフェンス・ホールディングと合併し、現在の社名であるディール・ディフェンスとなりました。

サイドワインダーのライセンス生産から最新ミサイル開発へ

前身の一つであるボーデンゼーヴェルケ・ゲレーテテヒニークは、1960年代にアメリカのAIM-9B サイドワインダー空対空ミサイルのヨーロッパでの生産を請け負いました。この実績が縁となり、ディールは新型短距離空対空ミサイル IRIS-T の新型シーカー開発を担当することになりました。IRIS-Tは、ドイツ空軍をはじめとするヨーロッパ各国の空軍で採用されており、その性能が高く評価されています。

主要製品

ディール・ディフェンスは、多岐にわたる製品を開発・製造しています。以下に主な製品を挙げます。

AIM-9 サイドワインダー：アメリカ製の空対空ミサイル。
IRIS-T：短距離空対空ミサイル。ディールがシーカー開発を担当。
IRIS-T SL / IRIS-T SLS：中距離拡大防空システムに追加するための派生型。
AGM ARMIGER：対レーダーミサイル。
LFK NG：誘導ロケット。
PARS 3 LR：対戦車ミサイル。
フリーガーファウスト 2：スティンガー-POSTのライセンス生産品。
GMLRS：多連装ロケットシステム用誘導弾。
RIM-116 RAM：近接防御ミサイル。
RBS-15：対艦ミサイル。
IDAS：212A型潜水艦向けに計画された潜水艦発射ミサイル。
バラクーダ：スーパーキャビテーション魚雷。
ユーロスパイク：対戦車ミサイル。
HOPE/HOSBO：精密誘導爆弾。
ドルニエ・バイパー：空対地ミサイル。
スマート弾薬：精密誘導弾薬。
パンツァーファウスト3：携帯式対戦車擲弾発射器。
DM51手榴弾：ドイツ軍制式の手榴弾。
* その他手榴弾および信管類

まとめ

ディール・ディフェンスは、長年にわたり軍需産業に貢献してきた実績のある企業です。サイドワインダーのライセンス生産から始まり、現在は最新のミサイル技術開発を担うなど、その技術力は世界的に高く評価されています。今後も革新的な技術開発を通じて、国際社会の安全保障に貢献していくことが期待されます。

公式ウェブサイト

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