デイラミ

デイラミ (Daylami)

デイラミは1994年4月20日にアイルランドで誕生した競走馬です。彼は傑出した競走成績を持つ名馬で、特に大レースでの活躍が際立っています。また、彼の半弟には2003年に凱旋門賞を制覇したダラカニがいます。

戦績

2歳・3歳時代

デイラミは1996年9月にカスケード賞でデビューし、そのレースを勝利で飾りました。続くリステッド競走のヘロド賞でも勝利を挙げ、アイルランドの競馬界での名声を高めます。特に1996年に行われたG1クリテリウム・ド・サンクルーでは、彼は1番人気に支持されましたが、シャカに敗れ惜しくも2着となりました。

1997年にはG3フォンテンブロー賞とG1プール・デッセ・デ・プーラン（フランス2000ギニー）を連勝し、その力を証明しました。次のジョッケクルブ賞（フランスダービー）には出走せず、マイル路線を選択しましたが、セントジェームズパレスステークスでは3着、さらにジャック・ル・マロワ賞では当時の世界最強マイラー、スピニングワールドに次いで2着、ムーラン・ド・ロンシャン賞でもエリシオに先着を許し3着に終わりました。こうした結果から、馬主がゴドルフィンに変わり、調教師はサイード・ビン・スルールに、主戦騎手はランフランコ・デットーリに代わりました。

古馬時代

1998年に入り、デイラミは中距離路線へと転向しました。5月に行われたタタソールズゴールドカップでは勝利し、プリンスオブウェールズステークスでは3着となりましたが、エクリプスステークスでは見事に勝利を収め、彼の中距離での実力は揺るぎないものであることが証明されました。

その後、キングジョージ6世＆クイーンエリザベスダイヤモンドステークスには出走しましたが、スウェインの前に4着と敗れました。しかし、アメリカに遠征し、マンノウォーステークスに出走し、後のブリーダーズカップ・ターフを制したバックスボーイを下して優勝し、再度名を馳せました。その後、欧州に戻りチャンピオンステークスで3着となった後、休養に入りました。

1999年の初戦はダートのドバイワールドカップに出走しましたが、5着に終わりました。同年からG1に格上げされたタタソールズゴールドカップでは牝馬シーヴァに敗れ2着。初戦を飾ることはできなかったものの、次走のコロネーションカップで2400mを克服し、その後もキングジョージやアイリッシュ[[チャンピオンステークス]]で圧巻の勝利を収め、G1連勝を達成しました。

凱旋門賞に挑戦しましたが、状況が合わず9着と大敗。その後、再びアメリカへ渡り、ブリーダーズカップ・ターフを2馬身半差で快勝。これにより、ワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップの初代王者に輝き、さらにカルティエ賞年度代表馬など4つのタイトルを獲得し、競走馬を引退しました。

種牡馬としての道

引退後、デイラミはアイルランドのギルタウン・スタッドで種牡馬となりました。初年度から産駒にアイリッシュダービーを制したグレイスワローを輩出し、順調にスタートを切りましたが、その後の成績には波がありました。2006年には南アフリカへ輸出され、2010年にはアイルランドに戻りクーラガウンスタッドで種牡馬としての生活を再開しました。彼が南アフリカに移った後、欧州に残した産駒には障害レースでの活躍馬が多く現れ、これがアイルランド復帰の一因とされています。

主な産駒

• - グレイスワロー (2001年産): アイリッシュダービー、タタソールズゴールドカップ
• - ヴォワライシ (2005年産): ローマ賞、ミラノ大賞典

近親関係

また、デイラミの近親には、2003年の凱旋門賞を制したダラカニが存在します。彼の競走馬としての栄光だけでなく、種牡馬としての活躍も注目されています。

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