デイル (ミサイル巡洋艦)

USS Dale (DLG/CG-19)



USS Dale（艦番号 DLG/CG-19）は、アメリカ海軍のミサイル巡洋艦で、リーヒ級ミサイル巡洋艦の4番艦です。この艦名は、アメリカ海軍の歴史に名を残すリチャード・デイル代将にちなんで名付けられました。

艦歴



デイルは1963年11月にニューヨークの造船所で就役し、最初は太平洋艦隊に配属されました。就役からの7年間にわたり、デイルは西太平洋へ5回の配備を行い、特にベトナム戦争期間中は第7艦隊の一員として数多くの軍事作戦に参加しました。1965年から1970年の間、デイルはトンキン湾でパイロットの救出任務を何度か行うなど活躍しました。また、1969年4月には、日本海で北朝鮮空軍に撃墜されたEC-121機の捜索に従事しました。

1970年11月、デイルはメイン州バスのバス鉄工所で近代化改装を受けました。この改装により、海軍戦術データシステム（NTDS）やその他の最新の装備が追加され、対空および対潜水艦戦能力が大幅に向上しました。1971年12月には再び就役し、大西洋艦隊に配属されました。1973年10月にはヨム・キプール戦争が勃発し、緊迫した状況の中で地中海東部での任務を遂行しました。

1975年には艦種がCG-19（ミサイル巡洋艦）に変更され、1976年7月にはニューヨーク湾で行われたアメリカ建国200周年記念の観閲式にも参加しました。また、1980年代中頃には地中海配備の一環として黒海を通過し、ルーマニアを訪れるなど国際的な活動を展開しました。

デイルは1981年にハープーン艦対地ミサイルとファランクスCIWSを装備し、フィラデルフィア海軍造船所では新型戦闘システムのNTU（New Threat Upgrade）プログラムが導入されました。その後、1980年代には地中海への頻繁な派遣に加え、インド洋やペルシャ湾への展開もあり、1986年にはリビアとの軍事衝突に関与しました。

デイルの艦歴は、最後の時期には第6艦隊での巡航やカリブ海、メキシコ湾での反麻薬任務に従事しました。1991年には湾岸戦争後のイラクに対する制裁強化のために紅海へ派遣され、1992年と1993年には国連のボスニア、ユーゴスラビアに対する任務にも参加しました。

最終的に、デイルは1994年9月にフロリダ州メイポートの海軍基地で退役しました。その後、2000年1月には標的艦として处理され、海没処分となりました。

関連項目



外部リンク



このように、USS Daleはアメリカ海軍の歴史において多くの重要な任務を成し遂げ、数々の変遷を経ながら長い艦歴を刻んでいった艦艇です。

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