デイヴ・フォーミュラ

デイヴ・フォーミュラ（Dave Formula、出生名：デイヴィッド・トムリンソン、David Tomlinson、1946年8月11日 - ）は、イギリス・マンチェスター出身の才能あるミュージシャンであり、映画音楽作曲家です。彼は特に、影響力のあるロックバンド、マガジンのキーボーディストとしての活動で広く知られています。

初期のキャリアとマガジンへの加入
1960年代から、デイヴはブルースやソウルバンドのメンバーとして音楽キャリアをスタートさせました。そして1978年、彼はマガジンに加入し、脱退したキーボーディスト、ボブ・ディッキンソンの後任を務めることになります。デイヴは、特徴的な分厚いシンセサウンドでバンドサウンドに独自の個性を与え、マガジンの音楽性を大きく特徴づけました。

多様なバンド活動
マガジンでの成功後も、デイヴは様々なバンドでキーボーディストとして活躍しました。ニューロマンティックの代表的なバンドであるヴィサージや、実験的なポストパンクバンド、ルーダスなど、ジャンルを超えたバンドに参加し、その才能を発揮しました。

マガジン解散後
マガジン解散後は、ハワード・ディヴォートが結成したラグジェリアにも参加しました。1980年代半ばからはスタジオ経営に力を入れ、表立った活動は少なくなりましたが、キーボーディストとしての活動は継続していました。また、ザ・ストーン・ローゼズのデビュー・アルバムのプロデュースを申し出たものの、バンドとのフィーリングの違いから実現には至りませんでした。

ソロ活動と近年の活動
1990年代半ばには、前衛音楽ユニット、ストック・ハウゼン・アンド・ウォークマンのサポートメンバーとして来日。2001年にはザ・フィンクス（The Finks）というバンドで活動し、2003年にはワールドビート・グループ、ジ・エンジェル・ブラザースを結成しました。そして2010年、ついに自身初のソロ・アルバム『Satellite Sweetheart』をリリースし、新たな音楽の境地を開拓しました。

トリビア：「Formula」という名前の由来
デイヴ・フォーミュラの芸名である「Formula」は、マガジン加入直後に偶然目にしたガソリンスタンドの看板「New Formula Petrol」に由来します。「Formula」という言葉の持つダークな響きと、本名よりも覚えやすいという理由から、この名前を選んだそうです。

デイヴ・フォーミュラは、その革新的な音楽性と多岐にわたる活動を通して、音楽史に確かな足跡を残しています。

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