デカン・クック

デカン・クック（Daequan Cook、1987年4月28日 - ）は、アメリカ合衆国オハイオ州デイトン出身のバスケットボール選手で、ポジションはシューティングガードです。

学生時代

クックはポール・ローレンス・ダンバー高校で、ノリス・コールと共にチームをオハイオ州2部の準決勝に導きました。最終学年では平均24.5ポイント、6.0リバウンド、5.0アシストを記録し、チームを州2部の決勝に導きました。2006年にはマクドナルド・オール・アメリカン・チームに選出され、ゲームでは17ポイントを挙げる活躍を見せました。

また、クックはスパイス・インディー・ヒート高校のアマチュア運動連合チームで、グレッグ・オデンやマイク・コンリーといった後のNBA選手たちと共にプレーしました。

オハイオ州立大学に進学したクックは、平均10.7ポイント、4.5リバウンド、1.1アシスト、0.7スティールを記録しました。大学で1年間プレーした後、2007年のNBAドラフトにアーリーエントリーしました。

NBAキャリア

クックは2007年のNBAドラフトで、全体21位でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに指名されましたが、アレン・アイバーソンを含むトレードでジェイソン・スミスとの交換でマイアミ・ヒートに放出されました。当時のヒートは、ドウェイン・ウェイドが怪我で欠場することが多く、クックに出場機会が与えられました。2月には一時的にNBADLに送られましたが、3月にチームに復帰してからはロサンゼルス・クリッパーズ戦でキャリアハイとなる23ポイントを記録するなど、来シーズンにつながる活躍を見せました。

2008-09シーズンには、ウェイドが完全復活し、ドラフトでマイケル・ビーズリーとマリオ・チャルマーズが加入したことで、ヒートはプレイオフ出場を争うチームへと変貌しました。クックはチームの重要な中継ぎとして、また3ポイントシューターとして出場時間を得ました。このシーズン、クックはスリーポイントシュート成功率38.7%を記録し、NBAスリーポイント・シュートアウトに出場。当時2連覇中だったジェイソン・カポノを破って優勝しました。チームはこの年プレイオフに進出し、ファースト・ラウンドでアトランタ・ホークスと第7戦までもつれる接戦を演じましたが、3勝4敗で敗退しました。クック自身は第2戦で20ポイントを挙げる活躍を見せました。

2010年夏、クックはオクラホマシティ・サンダーに移籍しました。2012年のNBAファイナルでは、古巣ヒートとの対決となりましたが、1勝4敗で敗れました。

2012年10月にはヒューストン・ロケッツに移籍しましたが、2013年1月にシカゴ・ブルズに移籍後、解雇されました。

その後はヨーロッパのプロリーグでプレーしました。

プレースタイル

NBAスリーポイント・シュートアウトで優勝したことからもわかるように、正確なシュートフォームから放たれる3ポイントシュートが最大の武器です。チームを敗北から救うビッグショットを沈めることから、自身を「保釈保証人」と称していました。

外部リンク

NBA.com デカン・クック （英語）
NBA.com japan デカン・クック

もう一度検索