デクスター・ファウラー

ウィリアム・デクスター・ファウラーのプロフィール

ウィリアム・デクスター・ファウラー（William Dexter Fowler）は、1986年3月22日生まれの元アメリカンプロ野球選手で、主に外野手として活躍していました。出身地はジョージア州アトランタで、右投両打の選手です。また、愛称として「デックス（Dex）」と呼ばれています。

経歴

プロ入りとロッキーズでの活躍

ファウラーは高校卒業後、ハーバード大学からはバスケットボール、マイアミ大学からは野球のオファーを受けるも、2004年のMLBドラフトでコロラド・ロッキーズに14巡目で指名されました。契約金は92万5000ドルでした。彼のプロ入り初年度から着実に成績を上げ、2008年にはオールスター・フューチャーズゲームに選出されるなど、注目される選手となりました。その年のタルサ・ドリラーズでは、打率.335、9本塁打、64打点を記録し、北京オリンピックにてアメリカ合衆国代表として銅メダルを獲得しました。

メジャーリーグデビューは2009年9月2日、サンフランシスコ・ジャイアンツ戦で、135試合に出場し、新人選手最多の27盗塁という記録を樹立。また、2010年には132試合で6本塁打と好成績を残し、次第にロッキーズの重要な選手となりました。彼は2012年には143試合に出場し、打率.300を記録し、チームでの期待が高まりました。

アストロズへの移籍

2013年12月、ファウラーはヒューストン・アストロズにトレード移籍しました。ここではチームの力強い打者として活躍し、2014年には日米野球に選ばれるなど国際的な舞台でもその名を馳せました。

カブスでの成功

2015年1月にはシカゴ・カブスに移籍し、ここでも内外での活躍が目立ちました。その年には156試合に出場し、17本塁打と20盗塁を記録しました。特に、ワールドシリーズでは2016年に先頭打者本塁打を記録し、カブスの108年ぶりの優勝に大きく貢献しました。

カージナルスとエンゼルス

その後、ファウラーはセントルイス・カージナルスと5年契約を結び、2017年には118試合に出場し、打率.264を残しました。2018年には他の選手との兼ね合いでポジションが変わるも、5月に自身初のサヨナラ本塁打をキングダム・バースから打ち、注目を集めました。しかし、2019年から2020年にかけての怪我に悩まされたこともありました。2021年にはロサンゼルス・エンゼルスに移籍し、期待が寄せられるも、左膝の重傷によりシーズンを欠場しました。

引退とその後

2022年にはトロント・ブルージェイズと契約を結びましたが、すぐに退団し、2023年1月に引退を発表しました。同年にはカージナルスとカブスのライバル対決に参加し、始球式を務めるなどして現役引退後も注目されています。

選手としての特徴

ファウラーは通算四球率が12%を超えており、攻撃面での貢献が際立っていました。また、盗塁成功率は68%程度であり、やや成功率は平均を下回るものの、そのスピードと俊敏性は多くの試合で武器となりました。

主な成績

• - MLBオールスターゲーム選出：1回（2016年）
• - 通算初回先頭打者本塁打：26
• - ワールドシリーズ第7戦の初回先頭打者本塁打：2016年

ファウラーの背番号はチームによって異なり、主に14、24、21、25が使われました。また、彼は2008年の北京オリンピックにアメリカ合衆国代表として出場し、国際的な舞台でも活躍を見せました。

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