デトロイト・レッドウィングス

デトロイト・レッドウィングス

デトロイト・レッドウィングスは、アメリカ合衆国ミシガン州デトロイトを拠点とするナショナルホッケーリーグ（NHL）所属のプロアイスホッケーチームです。1926年に設立されて以来、特に「オリジナル・シックス」の一員として知られており、数多くの成功と伝説を持つチームです。

チームの歴史

1926年、太平洋岸ホッケーリーグが解散すると、チャンピオンチームであったヴィクトリア・クーガースがNHLの一員として再出発しました。当初、デトロイトにはアイスホッケー専用のアリーナがなかったため、チームはカナダのウインザーでプレーを開始しましたが、1928年には新たに完成したデトロイト・オリンピアに移転しました。チームは1929年に初めてプレーオフに進出し、トロント・メープルリーフスに敗れたものの、その後チーム名がデトロイト・レッドウィングスに改称されました。

ロゴが新しくなり、事業家のジェームス・ノリスがチームを買収した1932年には、初年度でNHLプレーオフでの勝利を記録し、これがレッドウィングスにとってのスタートラインとなりました。1936年にはトロント・メープルリーフスを破り、初のスタンレー・カップ優勝を達成しました。この成功は1937年にも続き、連覇が達成されました。

その後の数十年、チームは浮き沈みを繰り返し、1943年には再度スタンレー・カップを獲得しました。特に、ゴーディ・ハウというスーパースター選手が加わったことが大きな影響を与えました。彼は、後の数年間でデトロイトの攻撃陣を牽引し、強力なラインを構築しました。

1950年代には、レッドウィングスは再びカップを勝ち取りますが、1960年代に入ると長い低迷期間に突入します。この時期は「デッドウィングス」と呼ばれることもあり、プレーオフへの道は非常に険しいものでした。

1980年代の初めには、スティーブ・アイザーマンがチームに加入し、徐々にチーム力が向上しました。特に、1990年代においては多くのスター選手の加入があり、スコッティ・ボウマン監督のもとでスタンレー・カップへの道が開かれました。1997年、1998年には連覇を達成し、強豪としての地位を確立しました。

2000年代に入ると、デトロイトは再び栄光の時代に突入したものの、2010年代後半には厳しい状況に直面します。2016-17シーズンには、地区で7位となり、プレーオフ進出の連続記録が途切れました。

現状

2023-24シーズンには勝ち点91を挙げ、ワシントン・キャピタルズと並ぶもプレーオフ進出は叶いませんでした。現在もデトロイト・レッドウィングスはその歴史と伝統を受け継ぎ、ファンに愛されるチームとして復活を目指しています。

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