デニス・スコット

デニス・ユージーン・スコット・ジュニアは、1968年9月5日生まれ、メリーランド州ヘイガーズタウン出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションはスモールフォワードで、その正確なシュート力で「3-D」のニックネームで親しまれました。

ジョージア工科大学時代には、1989-90シーズンにアトランティック・コースト・カンファレンスのプレイヤー・オブ・ザ・イヤーと得点王に輝き、チームをNCAA男子バスケットボールトーナメントのファイナル4に導きました。チームメイトには、同じくNBAで活躍したケニー・アンダーソンがいました。

1990年のNBAドラフトでは、1巡目全体4位でオーランド・マジックに指名され入団。マジックでは、シャキール・オニールが入団するまで、ニック・アンダーソンと共にチームの得点源として活躍しました。特に3ポイントシュートを得意とし、コンスタントに成功させる能力から「3-D」と呼ばれるようになりました。

1995-96シーズンには、シーズン3ポイント成功数267本のNBA新記録を樹立。この記録は、10シーズン後にレイ・アレンによって破られるまで保持されました。また、1996年4月18日のアトランタ・ホークス戦では、当時のNBA記録となる1試合11本の3ポイントシュートを成功させています。この試合で彼にアシストしたのは、当時チームメイトだったブライアン・ショウでした。

マジックでの活躍後、ダラス・マーベリックス、フェニックス・サンズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、ニューヨーク・ニックス、バンクーバー・グリズリーズでもプレイしました。2001年には、かつてのチームメイトであるシャキール・オニールが所属するロサンゼルス・レイカーズへの加入を目指しましたが、ロースターの都合により開幕前にカットされています。

現役引退後は、2006年3月26日にマジックのホームゲームで、ニック・アンダーソン、スコット・スカイルズと共に表彰されました。現在は、アトランタ・ホークスのラジオ解説者を務める傍ら、ABAのアトランタ・ビジョンのゼネラルマネージャーも務めています。

主な業績
オール・ルーキー・チーム選出 (1991年)
シーズン3ポイント成功数NBA記録 (当時)
* 1試合3ポイント成功数NBA記録 (当時)

デニス・スコットは、その卓越したシュート力で、1990年代のNBAを彩った名シューターの一人として、バスケットボールファンの記憶に刻まれています。

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