デビッド・フレッチャー (野球)

デビッド・オーウェン・フレッチャー

デビッド・オーウェン・フレッチャー（David Owen Fletcher）は、1994年5月31日にカリフォルニア州オレンジで生まれたプロ野球選手で、内野手および外野手として活躍しています。MLBのアトランタ・ブレーブスが傘下に所属しており、右投右打のスタイルが特徴です。彼の愛称は「フレッチ」です。また、弟のドミニク・フレッチャーもプロ選手として知られています。

経歴

プロ入りとエンゼルス時代

フレッチャーは、2015年のMLBドラフトにおいて6巡目（全体195位）でロサンゼルス・エンゼルスに指名された後、6月に契約を結びました。その年はルーキーリーグのオレム・オウルズとA級バーリントン・ビーズでプレーし、打率.283を記録しました。2016年にはA+級インランド・エンパイア・シックスティシクサーズとAA級アーカンソー・トラベラーズで活躍し、それぞれのクラスで徐々に成績を伸ばしていきます。

2017年にはAA級モービル・ベイベアーズとAAA級ソルトレイク・ビーズでプレーし、特にAAA級では47試合に出場、打率.254で成績を残しました。2018年はAAA級ソルトレイクで開幕し、6月にメジャー契約を結ぶと、同月13日のシアトル・マリナーズ戦でメジャーデビューを果たし、初打席で2点三塁打を放つなど華々しいスタートを切ります。この年は80試合に出場し、打率.275、1本塁打、25打点を記録しました。

2019年シーズンでは154試合出場し、打率.290、6本塁打、49打点を記録。ゴールドグラブ賞の評価でも三塁手部門で3位となりました。2020年にはアンソニー・レンドンの加入に伴い背番号を「22」に変更。2021年にはエンゼルスと5年の契約延長を結び、そこでの数字は打率.262、2本塁打、47打点に達しました。

2022年、彼は遊撃手にポジションを移しましたが、怪我により長期離脱を余儀なくされました。2023年はシーズン開始前に第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）でイタリア代表に選ばれ、その後もメジャーでプレーしました。4月には一時マイナー降格を経験しながらも、6月には再びメジャー契約を結び、復帰を果たしました。

ブレーブス傘下時代

2023年12月、フレッチャーはアトランタ・ブレーブスにトレードされ、マイナー契約を結びました。2024年はAAA級グウィネット・ストライパーズでスタートし、5月29日には投手として初先発を経験しました。ナックルボールを駆使し、5回を2失点で抑える成績を残していますが、勝敗はつかなかったもののその実力を示しました。

選手としての特徴

フレッチャーは悪球打ちの名手であり、完全なボール球を安打に変える技術を持っております。2020年8月には、地面から高いボール球を二塁打にした特筆すべきプレーがあり、彼のバッティングスタイルの独自性を表しています。

人物

特技としてルービックキューブを持ち、インタビューでは90秒で全ての面を完成させた姿が印象的です。子供の頃からエンゼルスファンであり、デビッド・エクスタインに憧れを抱いていたフレッチャーは、バッティングスタイルにもその影響が見られます。また、大谷翔平と同じ年齢であり、良好な友好関係を築いていることも知られています。彼の母はイタリア出身で、イタリア語を流暢に話し、WBCでは兄弟と共にイタリア代表としての活躍も注目されています。

まとめ

フレッチャー選手は、マイナーリーグからメジャーリーグへと階段を登った実績を持つ選手であり、今後の活躍が期待されます。

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