デュッセルドルフ中央駅

デュッセルドルフ中央駅は、ドイツのノルトライン＝ヴェストファーレン州の州都、デュッセルドルフに位置するドイツ鉄道の主要駅です。毎日25万人の旅客が利用する、ドイツ国内でも有数のターミナル駅であり、ICEをはじめとする都市間列車から、近郊を結ぶSバーンまで、多様な列車が発着しています。

歴史

駅の開業は1891年。それまで存在した3つの私鉄駅を統合する形で、市街地のやや東側に建設されました。1920年代には駅舎が手狭になったため、建て替えが計画され、1936年に完成した現在の駅舎は、当時の古典主義的な建築様式とは一線を画すモダニズム建築として設計されました。駅舎の左翼には特徴的な時計塔が配置され、かつては蒸気機関車の給水塔としても機能していましたが、後に内部の水槽は撤去されました。

工業地帯に位置するデュッセルドルフ中央駅は、旅客輸送と貨物輸送の両面で重要な役割を果たし、地域の発展に大きく貢献しました。

1985年までに大規模な改修工事が行われ、プラットフォームには現在も使われている屋根が取り付けられ、中央通路にはレストランや旅行センターなどが設けられました。駅直下にはシュタットバーン（ライトレール）が乗り入れ、エレベーターの設置や古い切符売り場、フードコートの改造なども行われ、駅の利便性は向上しました。Oberbilk地区方面の西口には新しいオフィスビルが建設され、以前の1等待合所はホテルやディスコテックなどに改装されました。

2005年には小規模な改装が行われ、1985年からあったトイレのスペースはファーストフードレストランのために取り壊され、小規模な1等用ラウンジ（DBラウンジ）が北側の旅客用通路トンネルに設置されました。また、現在の防火基準に合わないため、旅客通路トンネルに設置されている情報案内装置は取り替えられる予定です。

運行

デュッセルドルフ中央駅には、ICE、ユーロシティ、CNLやユーロナイトなどの近隣諸国やドイツ国内を結ぶ都市間夜行列車、レギオナルエクスプレスやレギオナルバーン、Sバーンなどのローカル、近郊列車など様々な列車が乗り入れています。ライン・ルール地区のSバーン網と地域交通網はライン・ルール運輸連合に統合されています。駅前に乗り入れる路面電車や地下に乗り入れているシュタットバーンはラインバーンにより運行されています。

駅データ

DB駅コード: ED
IATA空港コード: QDU
駅カテゴリー: 1
番線数:
ドイツ鉄道: 16線
シュタットバーン: 4線（地下）
路面電車: 6線（駅前）
1日当たりの旅客数: 250,000人

デュッセルドルフ中央駅は、その歴史的な背景、多様な列車が乗り入れる利便性、そして駅周辺の発展とともに、今後も重要な役割を果たし続けるでしょう。

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