データック

データック（DATACH）とは

データック（DATACH）は、1992年12月29日にバンダイから発売されたファミリーコンピュータ（ファミコン）用の周辺機器で、ファミコン末期に登場しました。この装置は、バーコードを用いた新しいゲーム体験を提供するものであり、特に子供向けに設計された楽しみ方を提供しました。

機能と使用方法

データックは、ファミコン用ロムカセットと同じ形状をしており、ファミコン本体のカセット差し込み口に装着します。本体の上部に内蔵されたバーコードリーダーが、様々なデータを読み取る重要な役割を果たします。ゲームをプレイするためには、データック本体に加えて「ミニカセット」と呼ばれる専用ソフトが必要です。これにより、プレイヤーは自宅にある商品のバーコードを読み取ることで、カードにない特別なキャラクターやアイテムを入手することも可能となります。

専用ソフトラインナップ

データック専用のソフトは全7本が発売され、それぞれ異なるテーマとゲームプレイを提供しています。以下に主要なタイトルを紹介します。

1. ドラゴンボールZ 激闘天下一武道会

1992年12月29日のリリースで、データック本体と同時に販売された最初の専用ソフトです。このゲームは、人気漫画・アニメ『ドラゴンボールZ』を基にした対戦アクションゲームです。プレイヤーは、バーコードカードを使用してキャラクターを選び、アクションを駆使して戦います。

2. SDガンダム GUNDAM WARS

1993年4月23日に発売されたこのゲームは、ターン制の対戦型で、SDガンダムのモビルスーツを使って戦います。プレイヤーはキャラクターカードとコマンドカードを使って行動を決定し、戦略的に相手を倒すことが求められます。

3. ウルトラマン倶楽部 スポ根ファイト!

同日発売のこのゲームでは、ウルトラマンキャラクターたちがスポーツをテーマにした戦いを繰り広げます。

4. クレヨンしんちゃん オラとポイポイ

1993年8月27日にリリースされたこのアクションパズルゲームは、『クレヨンしんちゃん』を原作としており、子供たちに親しまれる要素が盛り込まれています。

5. 幽☆遊☆白書 爆闘暗黒武術会

1993年10月22日発売のこのゲームは、人気漫画『幽☆遊☆白書』をテーマにした対戦アクションゲームで、キャラクターの選択肢が制限されたモードと自由対戦モードがあります。

6. バトルラッシュ Build Up Robot Tournament

1993年11月13日に登場したこのタイトルも、データックの魅力を示す一つの作品です。

7. Jリーグ スーパートッププレイヤーズ

1994年4月22日に発売されたこのゲームは、データック専用ソフトの最後の作品で、バーコードを使用してチームデータを活用します。

まとめ

データックは、バーコードを利用した独自のゲーム体験を提供し、その時代のファミコンの楽しみ方を広げました。この革新的な周辺機器は、プレイヤーに新しい遊び方を提示し、ソフトの多様性も相まって、非常に特別な存在となりました。

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