トイザクラ

トイザクラ（土肥桜）は、静岡県伊豆市土肥地区で観賞できるカンヒザクラ系の早咲き桜の一種です。花の色には、鮮やかな赤みが特徴の紅種と、淡い白紅色の花を咲かせる白種が存在します。

発見と由来

トイザクラは、1958年（昭和33年）に、北海道大学の名誉教授であった小川義雄氏が、土肥町南部の小下田地区で開業していた佐藤医師の診療所において発見したとされています。その後、接ぎ木によって増殖が行われ、現在に至ります。

開花時期

開花時期は例年1月中旬から2月中旬頃で、早咲き桜として名高いカワヅザクラ（河津桜）よりも約1ヶ月ほど早く花を咲かせます。アタミザクラなどと共に、本州で最も早く咲く桜として知られています。

主な名所

万福寺（萬福寺）: 静かで落ち着いた雰囲気の中で、トイザクラを鑑賞できます。
清雲寺: 歴史ある寺院と桜の組み合わせが美しいスポットです。
土肥神社: 神社の境内で、桜とともに厳かな雰囲気を楽しめます。
松原公園: 「土肥桜まつり」のメイン会場。芝生広場でゆったりと桜を観賞できます。
土肥金山: 観光名所としても知られる土肥金山でも、桜が楽しめます。
丸山スポーツ公園: トイザクラの原木が植えられています。
* 恋人岬: 桜と海の絶景を同時に楽しめるロマンチックなスポットです。

土肥桜まつり

開花時期に合わせて、例年1月下旬から2月上旬にかけて松原公園芝生広場を中心に「土肥桜まつり」が開催されます。期間中は、地元特産品の販売や様々なイベントが催され、多くの観光客で賑わいます。

その他

土肥地区には、上記以外にもトイザクラを楽しめるスポットが点在しています。温暖な気候の中でいち早く春の訪れを感じさせてくれるトイザクラは、伊豆の早春を彩る風物詩として親しまれています。

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