土肥町

静岡県田方郡土肥町（といちょう）

土肥町は、かつて静岡県田方郡に存在した町で、伊豆半島の西部に位置していました。温暖な気候と美しい海岸線に恵まれ、観光地としても知られていました。2004年4月1日に修善寺[[町]]、天城湯ケ島町、中伊豆町と合併し、新たに伊豆市が発足したことで、土肥町としての歴史を閉じました。

地理

土肥町は伊豆半島の中西部に位置し、駿河湾に面していました。温暖な気候が特徴で、駿河湾越しには三保の松原を望むことができました。特に恋人岬は、ロマンチックな雰囲気からカップルに人気のスポットでした。

歴史

1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行により、君沢郡土肥村と小土肥村が合併し、土肥村が発足しました。
1896年（明治29年）4月1日：郡制の施行により、田方郡、君沢郡、および賀茂郡の一部の区域が統合され、新たに田方郡が設置され、土肥村は田方郡に属することになりました。
1938年（昭和13年）4月1日：町制が施行され、土肥村は土肥町に改称しました。
1956年（昭和31年）9月30日：西豆村を編入しました。
1961年（昭和36年）11月29日：町章を制定しました。
1976年（昭和51年）12月26日：町木と町花を制定しました。
2004年（平成16年）4月1日：修善寺[[町]]、天城湯ケ島町、中伊豆町と合併し、伊豆市となりました。

行政

土肥町の最後の村長は福室幸作でした。町章は観光都市を象徴する「TOY」の文字と、農鉱・水産・観光を表す「Y」の文字を組み合わせたもので、1961年11月29日に町役場の竣工を記念して制定されました。町木はカーネーション、町花はシロビワで、町村合併20周年を記念して1976年12月26日に制定されました。

産業

土肥町はシロビワの産地として知られていました。特に、土肥町内の一部の農家でのみ栽培されている希少な品種でした。

交通

土肥町には、国道136号や静岡県道などの道路が通り、近隣地域とを結んでいました。また、小下田漁港や八木沢漁港などの漁港があり、駿河湾フェリーが清水港との間を結んでいました。

教育

町内には、土肥小学校、土肥南小学校、土肥中学校、静岡県立土肥高等学校がありました。

名所・旧跡・観光スポット

恋人岬：愛の鐘を鳴らすと恋が成就すると言われる人気の観光スポットです。
土肥温泉：海沿いにホテルや旅館が立ち並ぶ温泉地です。
土肥金山：かつての金鉱山の跡地で、史跡として公開されています。
松原公園：ギネスブックに登録された巨大な花時計があります。

土肥町を舞台にした作品

連続テレビ小説『青春家族』
同窓会
細うで繁盛記
* 小説「旅人岬」

主な出身者

土肥町出身者には、囲碁棋士の本因坊秀和、写真化学技術者の長口宮吉、元衆議院議員の砂間一良、映画監督の鈴木則文、俳優の勝呂誉、元スカッシュ選手の潮木仁などがいます。

土肥町は、その美しい自然と温暖な気候、そして豊かな歴史を持つ町として、多くの人々に愛されてきました。現在は伊豆市の一部となり、その魅力は今もなお受け継がれています。

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