トゥナイト (テレビ番組)

『トゥナイト』の概要

『トゥナイト』は、1980年10月6日から1994年3月31日までの約13年半、テレビ朝日系列で放送されていたワイドショーです。これは、以前のプログラムである『23時ショー』の流れを受け継ぐ形でスタートしました。番組は、情報番組の要素とバラエティ番組の特色を併せ持ちながら、特に情報面の充実を図っていたのが特徴です。

放送内容と特色

番組の司会は、放送開始から終了までの14年間、作家の利根川裕が一貫して担当しました。週に4回、基本的に55分間の放送時間で、事件や社会問題に関するニュースを特集し、多くの視聴者に支持されました。特に1985年に発生したロス疑惑による三浦和義逮捕を受けての特別番組では、放送時間が1時間30分に拡大され、緊急性の高い報道が行われました。

初期は、映画監督の山本晋也による風俗街リポートが開始され、彼が発した「ほとんどビョーキ」という言葉は流行語となりました。また、未成年の性犯罪や薬物汚染、政治や事件についても深く掘り下げる取材を行い、硬派な内容を揃えていました。特に、大きな事故や事件を扱うことで、情報を届ける役割を果たしていたのです。

また、初期には田原総一朗による政治討論も行われており、現在の『朝まで生テレビ!』などの討論番組の基盤を作ったと言えるでしょう。この番組で利根川が司会を務めたりと、その影響は今も見受けられます。

放送時期と出演者

放送は1980年から1994年まで行われ、1994年4月4日には新たに『トゥナイト2』としてリニューアルされました。放送時間は、最初は月曜から木曜の23:25から始まっていましたが、1992年からは23:55に変更されました。

出演者は、多彩であり、利根川裕以外にもアシスタントやリポーターが多く活躍しました。アシスタント陣には、山口敏枝、西村知江子、南美希子、松川裕美、雪野智世などが名を連ね、その後、山崎尚子や玉利かおるが加わりました。また、リポーターの中には、渡辺宜嗣や山本晋也、福富太郎、玉木正之らが含まれていました。

音楽とネット局

オープニングテーマにはシャカタクの「Night Birds」が使用されており、そのほかにもさまざまなエンディングテーマが楽しまれました。ネット局に関しては、基本はテレビ朝日の系列で放送され、一度も放送されなかった地域も存在しました。

最後に

『トゥナイト』という番組は、情報や社会問題に対する知識を深める重要な機会を提供しただけでなく、視聴者にとって興味を引くバラエティ要素も持ち合わせていました。時代を反映しながら、13年間にわたりワイドショーの重要な作品として多くの人に親しまれ続けたことは、テレビ番組史において特筆すべき事実です。

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