トゥリー・ロリンズ

トゥリー・ロリンズ

トゥリー・ロリンズ（本名：ウェイン・モンテ・ロリンズ）は、1955年6月16日生まれの元アメリカ合衆国のバスケットボール選手です。フロリダ州ウィンターヘイブン出身の彼は、長身を生かしたプレースタイルで知られ、NBAでの18シーズンにわたり、5つのチームでプレーしました。特にブロックショットの技術に優れ、NBA歴代でも4位（現在は7位）に位置付けられる2,542回のブロックショットを達成しました。

経歴

ロリンズは、クレムゾン大学に進学し、1973年から1977年までの4年間、センターとして活躍しました。身長7フィート1インチ（約2.16メートル）、体重275ポンド（約124キログラム）の巨体を誇り、リバウンドやブロックショットに優れた能力を発揮しました。1977年、彼はアトランタ・ホークスにドラフトされ、プロのキャリアをスタートさせました。

その後は、1988-1989シーズンからクリーブランド・キャバリアーズ、デトロイト・ピストンズ、ヒューストン・ロケッツと渡り歩き、1994-1995シーズンにはオーランド・マジックで控えセンター及びアシスタントコーチの役割を担いました。シャキール・オニールやルーキーのアンファニー・ハーダウェイと共に、NBAファイナル進出を果たしたのもこのシーズンでした。

1995年に現役を引退した時、ロリンズは965試合出場し、2,542ブロックショットと6,750リバウンドを記録しています。彼は「The Intimidator」という愛称でも知られ、その存在感は対戦相手に対して大きな影響を与えました。

引退後、ロリンズはNBAチームのアシスタントコーチとして活動を開始し、1995-1996シーズンより専任のアシスタントコーチとなりました。1999-2000シーズンにはワシントン・ウィザーズ、2000-2001シーズンから2年間はインディアナ・ペイサーズのアシスタントコーチを務めました。また、2002年にはNBAデベロップメント・リーグのグリーンビル・グルーヴのヘッドコーチにも就任しました。さらに、2004年にはABAのケンタッキー・カーネルズのゼネラルマネージャーとなり、2006年にはWNBAのワシントン・ミスティクスのアシスタントコーチとしても活躍しました。

その後、ミスティクスのヘッドコーチに就任。そのシーズンでは17勝14敗の成績を残し、チームはプレーオフ出場を目指しましたが、最終的には8勝14敗で辞任することとなりました。この成績はミスティクス史上、2番目に良い成績として記録されています。

人物

ロリンズはプレー中に様々なハプニングにも遭遇しています。1983年にはボストン・セルティックスとのプレーオフでポイントガードのダニー・エインジと乱闘を起こしたことがあります。また、1995年のインディアナ・ペイサーズとのプレーオフでは、残り1.3秒のところでリック・スミッツにブザービーターを決められる場面もありました。

表彰

彼のプレーは高く評価されており、1984年にはNBAオールディフェンス・ファーストチームに選出され、1983年にはオールディフェンス・セカンドチームにも名を連ねました。彼のブロックショット技術やディフェンスは、今なお多くの選手に影響を与え続けています。

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