トゥールン・デチェン区

トゥールン・デチェン区は、中華人民共和国チベット自治区ラサ市に位置する市轄区の一つです。区名はチベット語で「上谷極楽」を意味し、その名の通り、美しい自然に囲まれた地域です。

地理

この区は、ラサ川が南に大きく曲がる地点、そしてヤルンツァンポ川の中流域に位置しています。この地理的な特徴から、古くから交通の要所として発展してきました。区政府の所在地は東嘎街道に置かれています。

行政区画

トゥールン・デチェン区は、4つの街道と3つの鎮から構成されています。

街道:
東嘎街道（とうがかいどう）
乃瓊街道（だいきょうかいどう）
羊達街道（ようだつかいどう）
柳梧街道（りゅうごかいどう）
鎮:
古栄鎮（こえいちん）
馬鎮（ばちん）
デチェン鎮（徳慶鎮）（とくけいちん）

これらの行政区画は、それぞれの地域で異なる特性を持ち、区全体の多様性を形作っています。

交通

トゥールン・デチェン区は、チベット自治区の主要な交通拠点として、鉄道と道路の両面で重要な役割を担っています。

鉄道

中国国家鉄路集団
青蔵鉄道: 西寧方面からラサを結ぶ主要な路線が区内を通過しています。区内には、昂嘎駅、馬郷駅、古栄駅、ラサ西駅、そしてラサ駅が設置されており、人々の移動と物流を支えています。
ラサ・シガツェ鉄道: ラサとシガツェを結ぶ鉄道も区内を通っており、ラサ南駅とラサ駅が利用可能です。これにより、シガツェ方面へのアクセスも非常に便利になっています。

道路

高速道路
京蔵高速道路: 北京とチベットを結ぶ重要な高速道路が区内を通過しています。
雅葉高速道路: 雅安と葉城を結ぶ高速道路も区内を通り、地域間の交通を円滑にしています。
国道
G109国道: 青海省西寧市からチベット自治区ラサ市を結ぶ国道が区内を通っています。
G318国道: 上海からチベット自治区中聶拉木県を結ぶ国道が、区内の主要道路として機能しています。

これらの交通網により、トゥールン・デチェン区は、チベット自治区内外へのアクセスが非常に良く、経済活動や文化交流において重要な役割を果たしています。区の発展は、これらの交通インフラに大きく依存しており、今後もその整備が期待されています。

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