トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー

「トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー」とは

「トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー」（Too Much Love Will Kill You）は、イギリスのロックバンド、クイーンのギタリストであるブライアン・メイが、1992年に発表した楽曲です。ブライアン・メイ、フランク・ムスカー、エリザベス・レイマーズの3名によって作曲されました。この曲は、1992年のフレディ・マーキュリー追悼コンサートで初めて演奏され、その感動的な旋律と歌詞は、多くの人々の心を捉えました。

日本では、「愛の結末〜トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー〜」というタイトルでリリースされました。

楽曲の背景

この楽曲は、元々1989年にリリースされたクイーンのアルバム『ザ・ミラクル』のレコーディング時に制作されていました。しかし、当時のクイーンは作詞作曲のクレジットをバンド名義にしていたため、共作者であるフランク・ムスカー、エリザベス・レイマーズとの権利関係の調整が難航し、『ザ・ミラクル』への収録は見送られました。

その後、1995年にリリースされたクイーンのアルバム『メイド・イン・ヘヴン』には、フレディ・マーキュリーがボーカルを担当したバージョンが収録されています。このバージョンは、フレディの力強くも繊細な歌声によって、楽曲の持つ感情がより一層際立っています。

プロモーション・ビデオ

クイーンのバージョンには、過去のミュージックビデオの映像を編集して作られたプロモーションビデオが存在します。このビデオでは、クイーンのメンバーだけでなく、フレディ・マーキュリーのソロ曲の映像も使用されており、クイーンの歴史を振り返るような内容となっています。このビデオは、DVD『ジュエルズ』などで視聴できますが、DVD版では短く編集されています。

シングル収録曲

ブライアン・メイのソロバージョンと、クイーンのバージョンでは、シングル収録曲が異なります。

ブライアン・メイ盤

イギリス盤 7インチシングル
1. 愛の結末〜トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー〜
2. アイム・スケアード
イギリス盤・日本盤 CDシングル
1. 愛の結末〜トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー〜
2. アイム・スケアード
3. 愛の結末〜トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー〜 (ギター・ヴァージョン)
4. ドリヴィン・バイ・ユー (ニュー・ヴァージョン)

クイーン盤

アメリカ盤 CDシングル
1. トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー
2. ロック・イン・リオ・ブルース
イギリス盤 CDシングル
1. トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー
2. 永遠の翼
3. ウィ・ウィル・ロック・ユー
4. 伝説のチャンピオン
イギリス盤 7インチシングル
1. トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー
2. ウィ・ウィル・ロック・ユー
3. 伝説のチャンピオン

収録アルバム

ブライアン・メイ ソロバージョン
『バック・トゥ・ザ・ライト〜光にむかって〜』
クイーン バージョン
『メイド・イン・ヘヴン』
『グレイテスト・ヒッツIII 〜フレディー・マーキュリーに捧ぐ〜』
『ジュエルズ』

楽曲が使用された作品

TVドラマ
* スキャンダル （1993年・フジテレビ）- 主題歌。（ブライアン・メイ版）

この楽曲は、愛の深さと、それがもたらす痛み、そして喪失感を表現した、非常に感情的なバラードです。ブライアン・メイとフレディ・マーキュリー、それぞれのバージョンで、その魅力を存分に味わうことができます。

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