ウィ・ウィル・ロック・ユー

クイーン不朽の名曲「ウィ・ウィル・ロック・ユー」

「ウィ・ウィル・ロック・ユー」（We Will Rock You）は、イギリスのロックバンド、クイーンが1977年に発表した楽曲です。ブライアン・メイが作詞・作曲を手掛け、アルバム『世界に捧ぐ』に収録されました。シングル「伝説のチャンピオン」との両A面でリリースされ、世界中で大ヒットを記録しました。

特徴的なリズムと構成

この曲の最大の特徴は、ドラムやベースを使わず、足を踏み鳴らす音と手拍子だけで構成された「ドンドンチャ」というリズムです。これは教会を改造したスタジオで録音され、メンバーが何重にも音を重ねることで生み出されました。曲の終盤には、ブライアン・メイによるギターソロが、同じフレーズを3回繰り返す形で演奏されます。このシンプルながらも力強い構成が、聴く者の心を掴みます。

多彩なアレンジとライブパフォーマンス

「ウィ・ウィル・ロック・ユー」は、ライブパフォーマンスにおいても様々なアレンジが加えられてきました。1977年から1982年にかけて行われたツアーでは、テンポを上げたハードロック調の「Fast Version」が披露され、ライブ盤にも収録されています。また、ライブの終盤ではロジャー・テイラーがドラムでこのリズムを演奏し、観客を盛り上げました。フレディ・マーキュリーが観客を煽り、「We will we will rock you」と歌わせるのも、ライブでの定番となっています。

さまざまなメディアでの展開

この曲は、音楽の枠を超え、様々なメディアで使用されています。スポーツの分野では、サッカーの応援歌や格闘技の入場曲として、また、CMソングとしても幅広く使用され、多くの人々に親しまれています。さらに、映画やドラマ、アニメなど映像作品にも使用され、その力強いサウンドは、作品を盛り上げる要素として欠かせない存在となっています。また、多くのアーティストによってカバーされており、その影響力の大きさを物語っています。

フレディ死後のパフォーマンス

フレディ・マーキュリーの死後も、この曲は多くの場で演奏されています。2012年のロンドンオリンピック閉会式では、ジェシー・Jがボーカルを務め、この曲が披露されました。

楽曲が使用されている作品

スポーツ

サッカー応援歌、サッカーゲーム『ウイニングイレブン』シリーズ
プロレス、格闘技の入場曲
MLB公式戦の打席登場曲
全日本F3選手権のスタート前
高校野球の応援歌

CM

東芝gigabeat
ペプシコーラ
日産・ステージア
キリンチューハイ氷結
日本たばこ産業「ルーツ」
キリンビバレッジ・メッツ
ソフトバンク
大塚製薬ポカリスエット
楽天モバイルiPhone 12 pro

ドラマ・バラエティ・アニメ・映画

日本テレビ系ドラマ『anego』
映画『D2 マイティ・ダック』
アメリカ映画『ROCK YOU!』
日本テレビ系ドラマ『1ポンドの福音』
アニメ『モンスターストライク』
映画『ピクセル』
ドキュメンタリー『心はいつもノーサイド〜北島忠治90歳〜』

その他

Dragon Ash「陽はまたのぼりくりかえす」のイントロでサンプリング
* H Jungle with t「FRIENDSHIP」のイントロ、Bメロでサンプリング

「ウィ・ウィル・ロック・ユー」は、クイーンの音楽性を象徴するだけでなく、時代を超えて愛される、まさにロック史に残る名曲と言えるでしょう。

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