トニー・フランクリン

トニー・フランクリンは、1962年4月2日生まれのイングランド出身のミュージシャンです。特に、ハードロックの分野でフレットレスベースの卓越した奏者として広く認知されています。音楽一家に育った彼は、5歳という若さで初めてステージに立ち、その才能を早くから開花させました。

1982年には、ロイ・ハーパーのアルバム「ワーク・オブ・ハート」に参加し、その後、ジミー・ペイジに見出され、ポール・ロジャースらと共にザ・ファームを結成しました。このバンドで、彼のフレットレスベースを用いた独特の演奏スタイルが注目を集め、その名を音楽界に知らしめることとなりました。

1988年には、ジョン・サイクスの誘いを受け、カーマイン・アピスと共にブルー・マーダーを結成し、さらに活動の幅を広げました。1990年には、自身の名義でアルバムをリリースし、ソロアーティストとしての才能も示しました。セッションミュージシャンとしても非常に多忙で、ホワイトスネイク、ラナ・レーン、ジョン・サイクス、氷室京介、田村直美、矢沢永吉など、数々の著名なアーティストの作品に参加しました。1996年には、日本の人気ロックバンドB'zの20thシングル「Real Thing Shakes」でベースを演奏し、日本の音楽ファンにもその名を知られることとなりました。

1997年、彼はカーマイン・アピスと共に新生パールに参加し、現在もライブ活動やベストアルバムのリリースを続けるなど、精力的に音楽活動を行っています。また、ソロアルバムとしては、2000年に「Brave New Tomorrow」、2003年に「ワンダーランド - Wonderland」を発表しています。

音楽活動の傍ら、トニー・フランクリンはフェンダー社の社員としても活動しており、現在はロサンゼルスに在住しています。主にセールスマネージャーとして、同社が取り扱うSWRのベースアンプなどを担当し、NAMMショーのような楽器トレードショーではフェンダーのブースでスタッフとして働く姿も見られます。フェンダーからは、彼の名を冠した「トニー・フランクリンモデル」のプレシジョンベースが発売されており、エボニー指板のフレットレスモデルに加え、2007年にはメイプル指板のフレッテッドモデルも追加されています。

トニー・フランクリンは、ベース演奏だけでなく、パールのライブではクラリネットやテルミンの演奏も披露するなど、多才な音楽家としての側面も持っています。彼の革新的なフレットレスベースの演奏スタイルは、多くのベーシストに影響を与え、その音楽的才能は今もなお多くのファンを魅了し続けています。

彼の活動に関するより詳しい情報は、以下のリンクから確認できます。

Tony Franklin.net

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