トヨタ・カリーナ

カリーナ（CARINA）

トヨタ自動車が生産したカリーナは、1970年から2001年までの約31年間にわたり展開されたセダンを中心とするフルCセグメント相当の乗用車です。さまざまなスタイルのモデルが展開され、特に「足のいいやつ」というキャッチコピーや、千葉真一のCMが多くの人に記憶されています。この車両には、カリーナハードトップ、カリーナバン、カリーナクーペ、カリーナサーフなど、複数のバリエーションがあります。

概要

カリーナはその設計において、初代から3代目モデルまではトヨタの人気スポーツカーであるセリカと共通のシャシを使用していました。1970年に発売された初代モデルは、丸形4灯式ヘッドランプや独特のリアコンビネーションランプを特徴としており、セダンとハードトップのバリエーションが揃っていました。1977年には2代目モデルが登場し、ここからはファミリーセダンとしての一面が強調されつつも、スポーツ感覚を大切にしたデザインが施されました。

3代目のカリーナは、前輪駆動化が進められ、さらにデザインが洗練されました。また、このモデルからはクーペやワゴンのスタイルが削減され、セダンの印象が際立ちました。1984年に4代目モデルが発表され、FFプラットフォームを採用し、角が取れた滑らかなフォルムが登場しました。この時期、カリーナは「足のいいやつ」というキャッチコピーを公式に使わなくなりましたが、代わりに新しいイメージと共に進化していきました。

1990年代に入ると、カリーナはさらに進化し、1992年に6代目モデルが登場します。このモデルは従来のセダンデザインを受け継ぎつつも、ボディサイズが拡大され、快適装備が充実しました。最後の7代目モデルは1996年にリリースされ、完全に国内専用の車両として進化しました。特に安全性が強化され、多くの装備が標準化されました。

カリーナの生産は2001年に終了し、アリオンにバトンタッチする形でその歴史に幕を下ろしました。カリーナは長い製造期間を通じて、スポーツセダンとしての地位を確立し、多くの愛好者に支持され続けました。その全体の新車登録台数は累計で270,000台にも達しました。カリーナという車名は「りゅうこつ座」を意味する英語に由来し、その特徴的なデザインと走行性能で多くの人々に記憶されています。

モデル一覧

• - カリーナハードトップ: 独特なデザインとスポーツ性が特徴。
• - カリーナバン: 実用性に重きを置いたモデル。
• - カリーナクーペ: クーペスタイルを意識したデザイン。
• - カリーナサーフ: 初の5ドアワゴンスタイル。

これらのモデルはそれぞれ異なるニーズに応え、多彩な選択肢を提供してきました。それぞれのモデルが持つ特徴やデザインは、当時のトヨタの製品戦略や市場の背景を映し出すものとなっています。

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