トヨタ・カローラスパシオ

カローラスパシオ（COROLLA SPACiO）

カローラスパシオは、トヨタ自動車が製造・販売していたミニバンです。販売チャネルはトヨタカローラ店でした。

初代 E110N型（1997年 - 2001年）

初代モデルは、2列シート4人乗りと3列シート6人乗りという異なるシートレイアウトを用意していました。エンジンは1.6Lと1.8Lの2種類で、それぞれFFと4WDが設定されていました。外観は曲面を多用したデザインで、他のカローラシリーズとは一線を画していました。内装では、デジタル式のスピードメーターが特徴的でした。

1997年
1月：カローラのコンパクトミニバンとして登場。「カタチがきいてる スパイシースパシオ」のキャッチコピーで、爆笑問題がCMに出演しました。
7月：2列シート5人乗りモデルを追加。
9月：特別仕様車「Vパッケージ」を発売。
10月：特別仕様車「ホワイトパールスパシオ Gパッケージ」、「ホワイトパールスパシオ Lパッケージ」発売。
1998年
4月：一部改良。「ブラックスポーツパッケージ」を追加。
10月：特別仕様車「スパシオ2-2-2コンセプト バイ ミキハウス」を発売。
1999年
4月：マイナーチェンジ。デザインを重視し、エアロツアラーを追加。
2000年
5月：特別仕様車「ホワイトパールリミテッド」を追加。
2001年
4月：生産終了。
5月：販売終了。2代目と入れ替わる形で販売を終えました。

2代目 E120N型（2001年 - 2007年）

2代目モデルは、3列シート7人乗りのみとなりました。エンジンは1.5Lと1.8Lの2種類で、初代とは異なり、より重量感のあるデザインとなりました。3列目シートはエマージェンシー用として、通常は床下に格納されていました。

2001年
5月：フルモデルチェンジ。「広がるって、ドキドキ。」のキャッチコピーで、森高千里がCMに出演しました。
11月：特別仕様車「X-Sリミテッド」を発売。
2002年
4月：特別仕様車「Vリミテッド」を発売。
5月：「Vリミテッド・ナビスペシャル」を追加設定。
2003年
4月：マイナーチェンジ。内外装のデザインを変更。
2005年
9月：一部改良。ディスチャージヘッドランプにオートレベリング機構を採用。
2007年
6月：生産・販売終了。後継車種としてシエンタが登場しました。

グレード構成

S-エアロツアラー: 最上級グレード。エアロパーツ、オプティトロンメーター、スポーツシートなどを標準装備。
X-Gエディション: 量販グレード。プライバシーガラス、電動格納式ドアミラー、木目調パネルなどを標準装備。
X: ベーシックグレード。
V: 最廉価グレード（前期型のみ）。

エンジン

1NZ-FE型エンジン: 1.5L、直列4気筒。
1ZZ-FE型エンジン: 1.8L、直列4気筒。

欧州専売車種「カローラヴァーソ」

欧州では、カローラヴァーソという名前で販売されていました。

車名の由来

カローラ: ラテン語で花冠。
スパシオ: イタリア語の「SPAZIO」（空間）からの造語。
ヴァーソ: 英語の「VERSATILITY」（多才、多様、多芸）からの造語。

関連項目

トヨタ自動車
トヨタ・カローラ
トヨタ・カローラヴァーソ
トヨタ・シエンタ
トヨタ・カローラルミオン
ホンダ・モビリオ
日産・キューブキュービック
トヨタ・MCプラットフォーム

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