トヨタ・カローラランクス

カローラランクス（COROLLA RUNX）解説

カローラランクスは、トヨタ自動車が2001年から2006年まで製造・販売していたハッチバック型の自動車です。カローラFXの実質的な後継車種として登場しました。

概要

2001年1月24日に発表・発売されたカローラランクスは、「先いくって、ドキドキ。」をキャッチコピーに、斬新なデザインとスポーティな走行性能を両立させたモデルとして注目を集めました。CMキャラクターには、つんく♂や小林十市が起用され、マイナーチェンジ後には柴咲コウ、さらに木村拓哉へと変更されました。

国内向けには5ドアモデルのみが販売されましたが、欧州市場向けには3ドアモデルも存在し、フロント周りのデザインも異なっていました。2002年9月のマイナーチェンジで国内向けも欧州向けと同様のデザインに変更されましたが、テールランプのデザインは若干異なっていました。

エンジンは、1.5Lの高効率ツインカムエンジン（1NZ-FE型）と、1.8Lのスポーツツインカムエンジン（2ZZ-GE型）が用意されました。2ZZ-GE型エンジン搭載モデルには、6速MTも設定され、スポーティな走行を楽しめるのが特徴でした。2002年のマイナーチェンジでは、1.8Lの高効率ツインカムエンジン（1ZZ-FE型）搭載モデルも追加されました。

2004年4月には2度目のマイナーチェンジが行われ、涙滴型のヘッドランプユニットが採用されました。

2006年9月に生産を終了し、同年10月23日に販売も終了しました。カローラ店では、1.5Lクラスのハッチバック車は、2011年12月にアクアが登場するまでラインナップから姿を消すことになりました。

南アフリカでは、AE91系カローラFXがTAZZとしてノックダウン生産されていましたが、2006年にフルモデルチェンジされ、後期型ベースの「ランクス」が現地生産されました。

グレード

カローラランクスの主なグレード構成は以下の通りです。

X: 1.5Lエンジン（1NZ-FE型）を搭載したベーシックグレード。FFと4WDが選択可能。ミッションは4速ATのみ。G EDITIONとAEROTOURERという仕様も選択可能。
S: 1.8Lエンジン（1ZZ-FE型）を搭載したグレード。FFと4WDが選択可能。ミッションは4速AT（Super ECT）のみ。シフトレバーはゲート式。
Z: 1.8Lスポーツエンジン（2ZZ-GE型）を搭載した最上級グレード。駆動方式はFFのみ。6速MTが選択可能。サスペンションやブレーキの設定が他のグレードとは異なり、走行性能が重視されていました。燃料は無鉛ハイオクガソリン専用。TRD Sports Mというカスタマイズカーも販売されていました。

取り扱いディーラー

トヨタカローラ店

車名の由来

COROLLA: ラテン語で「花冠」を意味します。
* RUNX: 英語の「RUN」と「X」を組み合わせた造語で、「究極の走り」という意味が込められています。

カローラランクスは、そのスタイリッシュなデザインとスポーティな走行性能で、多くのファンを魅了した一台でした。現在では中古車市場でしか手に入りませんが、その魅力は色褪せていません。

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