トヨタ・セコイア

トヨタ セコイア：北米を代表するフルサイズSUV

セコイア（SEQUOIA）は、北米トヨタが製造・販売するフルサイズSUVです。2000年に2001年モデルとして登場し、北米市場を中心に展開しています。その名の由来は、北米原産の巨木セコイアから来ており、その名の通り、トヨタのSUVの中でも最大級のボディサイズを誇ります。

概要

セコイアは、トヨタのフルサイズSUVとして、2000年に2001年モデルとして登場しました。生産は、ベースとなったタンドラと同じ米国の工場で行われ、主にアメリカとカナダで販売されています。カナダでは、1995年に販売を終了したランドクルーザーの後継モデルとしての役割も担っています。

トヨタのSUVラインナップの中では、ランドクルーザー100/200を上回る最大のボディサイズを誇りますが、高耐久な本格的オフロード車というよりは、日常使いにも適したライトデューティーな構成となっています。そのため、車両重量はランドクルーザーよりも軽量です。

2017年には、アメリカの中古車情報サイトが実施した多走行車の調査で、セコイアは登録台数のうち5.6%が走行距離20万マイル（約32万km）以上を記録し、アメリカにおける長寿モデルランキングで2位にランクインしました。この結果は、セコイアの耐久性と信頼性の高さを証明しています。

2021年現在、セコイアはアメリカ、カナダ、コスタリカでのみ販売されており、左ハンドル仕様のみが製造されています。

初代 XK30/40型（2000年 - 2007年）

2001年モデルとして2000年に登場した初代セコイアは、4.7L V8エンジンや4速AT、シャシーなどの主要部品をタンドラと共有していました。しかし、リアの足回りは、タンドラが採用するリーフスプリング＋リジッドアクスル＋ドラムブレーキから、コイルスプリング＋マルチリンクサスペンション＋ディスクブレーキに変更され、日常の乗用車としての乗り心地と性能を向上させています。

ボディサイズは、ランドクルーザー100やシボレー・タホといった同クラスのSUVよりも大きく、フォード・エクスペディションに匹敵するサイズでした。グレードは「SR5」と「Limited」の2種類で、それぞれに後輪駆動と四輪駆動が用意されました。

2005年にはマイナーチェンジを受け、外観が一部変更されました。メカニズム面では、トランスミッションが5速ATに変更され、エンジンにはVVT-iが搭載され、最高出力は282PSに向上しました。ただし、最終モデルでは、燃費と低中速トルク特性を改善するため、最高出力は273PSに変更されています。

日本でも一時期、セントラル自動車（現：トヨタ自動車東日本）によって輸入・販売されていたことがあります。

2代目 XK60型（2008年 - 2022年）

2007年のロサンゼルスオートショーで2008年モデルとして発表され、2008年に発売された2代目セコイア。先代同様、タンドラをベースとしていますが、リアの足回りにはマルチリンクサスペンションが採用されています。エンジンは、276PSの4.7L V8に加え、新たに381PSの5.7L V8がラインナップされました。

グレードは「SR5」「Limited」「Platinum」の3種類で、駆動方式はFRと4WDが選択可能でした。エクステリアは、タンドラ同様に押し出し感の強いフロントマスクとなり、よりアグレッシブな印象を与えます。インテリアは完全に新設計され、DVDエンターテイメントシステムやBluetooth対応カーナビゲーション、スマートエントリーなどが選択できるようになりました。

乗車定員は、SR5が8人、Platinumが7人乗りとなり、Platinumには電動格納式の6:4分割式リアシートが装備されていました。

なお、タンドラ同様、4.7L V8エンジンは、2010年モデルから4.6L V8に変更されています。

2代目セコイアも北米市場専用車ですが、輸入業者などによって日本国内でも販売されており、目にすることもできます。

3代目 XK80型（2022年 - ）

2022年1月25日に2023年モデルとして発表された3代目セコイア。製造はサンアントニオ工場に移管され、新型タンドラと並行して生産されることになりました。プラットフォームには、GA-Fプラットフォームが採用されています。

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