トヨタ・タウンエースノア

トヨタ・タウンエース ノアは、1996年から2001年まで販売されていたミニバンです。製造はダイハツ工業が担当していました。

概要

1996年にトヨタ・タウンエースのワゴンモデルとして登場しました。先代モデルからの大きな変更点として、キャブオーバー型からセミキャブオーバー型へとボディ形状が変更されています。これは、衝突安全基準の見直しにより、クラッシャブルゾーンの確保が必須となったためで、エンジン搭載位置や前輪位置、キャビンの前端などが大幅に見直されました。また、衝突安全ボディGOAが採用されています。

グレード構成

ロイヤルラウンジ（7人乗り、マイナーチェンジで8人乗り追加）：標準ルーフとスペーシャスルーフの2種類がありました。
スーパーエクストラ（8人乗り）：標準ルーフとスペーシャスルーフの2種類がありました。
フィールドツアラー（8人乗り）：ルーフレール付き標準ルーフが採用されていました。
ロードツアラー（8人乗り）：ルーフレール付き標準ルーフが採用されていました。
LD（8人乗り）：標準ルーフのみでした。
SW（5人乗り）：スペーシャスルーフのみでした。

エクストラには、特別仕様車としてリモ、リミテッドが設定されていました。モデル末期には、リモがリモナビスペシャルに、スペシャルエディション、ロードツアラーリミテッドが設定されました。先代モデルに存在したスカイライトルーフは廃止され、スペーシャスルーフとルーフレール付き標準ルーフ車にはツインムーンルーフが選択可能でした。

駆動方式は、後のノアとは異なり後輪駆動です。2001年にノアが登場したことに伴い、生産終了となりました。当時としては珍しいMTのミニバンであり、4WDのディーゼルターボとガソリン2WDのLDにラインナップされていました。

歴史

初代 R40型（1996年 - 2001年）

1996年10月に登場。商用のタウンエースと基本構造を共有しています。ボディは先代のキャブオーバーからセミキャブオーバーへと変更されました。衝突安全基準の見直しから、クラッシャブルゾーンの確保が必須となり、エンジン搭載位置、前輪位置、キャビン前端などが大幅に見直されました。衝突安全ボディGOAが採用され、同時にノアというサブネームが付けられました。

1998年1月には一部改良が実施され、ボディカラーの一部見直し、シート表皮の変更、スーパーエクストラ、フィールドツアラーに前席アームレスト、オートエアコン、電動格納式ドアミラーを追加したセットオプション「Cパッケージ」が用意されました。また、TECS特装車として専用エアロ、ビレットグリルなどが装着された「ロードツアラー」が設定されました。

1998年12月にはマイナーチェンジが実施され、前後ランプ、グリルなどの外装デザイン、インパネデザインが変更されました。ディーゼルエンジンはインタークーラー付きの3C-TEに変更され、ディーゼル車のボンネットには冷却用エアインテークが装備されました。

グレードは、前期モデルでTECS特装車として用意されていたエアロモデルの「ロードツアラー」が通常グレードに昇格、ロイヤルラウンジには従来の7人乗りに加えてスーパーエクストラなどと同じ8人乗りが選択可能となりました。フィールドツアラーは乗車定員の変更はありませんでしたが、シート形状が他の8人乗りと異なっており、背もたれを倒すとテーブルとして使用できるなど、セカンドシートのアレンジが異なっていました。

2001年10月に生産終了。11月にはノアの登場に伴い販売終了となりました。販売終了前月までの新車登録台数の累計は22万3852台でした。ノアはホンダ・ステップワゴンに対抗すべく、ヴォクシー（ライトエースノアの実質的な後継車）と共に2002年の発売を前倒ししての登場となりました。

タウンエースノアは、その広い室内空間と使い勝手の良さから、ファミリー層を中心に人気を集めました。現在でも中古車市場で取引されており、根強い人気を誇っています。

関連項目

トヨタ・タウンエース
トヨタ・ライトエース
トヨタ・ノア - 後継車
ダイハツ・デルタワゴン - 姉妹車。デザインはタウンエースノア側に準拠。
トヨタ・ライトエースノア - 姉妹車

外部リンク

公式ウェブサイト（2001年8月11日現在のアーカイブ）

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