トヨタ・プロエースシティ

トヨタ・プロエースシティ



トヨタ・プロエースシティ（PROACE City）は、トヨタ自動車の欧州部門が展開するフルゴネットタイプの小型ライトバン、およびレジャー・アクティビティ・ビークル（LAV）です。乗用車仕様はプロエースシティ ヴァーソ（Proace City Verso）という名称で販売されています。

概要



プロエースシティは、グループPSA（現ステランティス）との協業により誕生しました。当初からプジョー・リフター/プジョー・パートナー、シトロエン・ベルランゴとは兄弟車の関係にありましたが、2021年のステランティスグループ発足に伴い、フィアット・ドブロ、オペル・コンボも兄弟車種に加わりました。

2012年7月、欧州トヨタ（TME）とPSAプジョー・シトロエン（PSA）は、小型商用車をTMEにOEM供給することで合意。2018年11月には、PSAからの商用車OEM供給を拡大することを発表しました。供給元はスペインのビーゴ工場で、2019年末から供給が開始されています。

プロエースシティは2019年4月18日に発表され、同月30日に開催された「バーミンガム商用車ショー2019」で実車が初公開されました。兄弟車であるプジョー・リフター/プジョー・パートナー、シトロエン・ベルランゴ、オペル・コンボ、フィアット・ドブロとは基本設計を共有していますが、フロントデザインはトヨタ独自のものとなっています。


バリエーションとパワートレイン



プロエースシティには、5人乗りのショートボディと7人乗りのロングボディが用意されています。パワートレインは、1.2Lガソリンエンジンと1.5Lディーゼルエンジンから選択可能です。

大型のプロエースの乗用仕様は欧州全域で販売されていますが、プロエースシティの乗用仕様（ヴァーソ）は、欧州の右側通行・左ハンドル国のみで販売されています。イギリスなど欧州の左側通行・右ハンドル国では、商用仕様のみの販売となります。

また、欧州市場ではプロエースシティの電気自動車（EV）仕様も販売されています。

日本市場での展開



プロエースシティは、日本市場には正規導入されていません。しかし、一部の輸入業者によって並行輸入が行われており、日本国内でも入手可能です。

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