トラスト (自動車部品)

株式会社トラストについて

株式会社トラスト（英: TRUST CO.,LTD.）は、自動車用アフターパーツ、特にチューニングパーツの開発、製造、販売を専門とする企業です。トラストは、スポーツカー向けの高性能マフラーで特に知られ、サブブランド「GReddy（グレッディ）」を展開しています。

モータースポーツでの活動

トラストは、モータースポーツ界で非常に著名なブランドであり、かつてはヰセキ農機（ISEKI）、日本石油（現在のENEOS）、日綜産業とスポンサー契約を結んでいました。トラストは「トラストレーシングチーム」を結成し、富士スーパーシルエットレースや全日本耐久選手権、全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権、ジャパン・スーパースポーツ・セダンレース、富士グランチャンピオンレース、全日本ダートトライアル選手権、全日本ツーリングカー選手権、ル・マン24時間耐久レース、全日本GT選手権、D1GPなど、数多くのレースに参戦しました。これにより、トラストは世界的なブランドとしてその名を知られるようになりました。

企業の歴史と再生

1977年4月に自動車部品製造メーカーとして設立され、長年にわたり業界内での地位を築いてきたトラストは、1994年にアメリカに現地法人を設立し国際展開を進めました。しかしながら、2008年には業績が悪化し、民事再生法の適用を申請し倒産しました。当時の負債額は約65億円に及びました。この一件により、トラストブランドは一時消滅しました。

しかし、トラストは2014年から活動を再開しました。新たに東洋タイヤをメインスポンサーに迎え、「チーム東洋タイヤドリフトトラストレーシング」として、再び競技に参戦し始めました。また、東洋タイヤの企業CMにトラストのマシンが頻繁に登場し、ブランドの復活を印象付けました。

2016年12月からは、兵庫県を拠点にする「ジーライオングループ」が資本参加し、再びブランドとしての活動を再開しました。この資本参加により、トラストはジーライオン系列の自動車部品ブランドとして新たなスタートを切りました。

さらに、2021年11月1日には、同じジーライオングループの自動車部品一次卸商社「株式会社昭和自動車工業」に吸収合併されました。この際、昭和自動車工業は「株式会社昭和トラスト」と社名変更し、トラストは「株式会社昭和トラスト・トラスト事業部」として営業を継続しています。

まとめ

株式会社トラストは、その発展と逆境を乗り越えて、新しい挑戦を続ける企業です。自動車アフターパーツ市場での革新や、モータースポーツシーンでの存在感を持ち続けることで、多くのファンと顧客に支持されています。今後の更なる展開に期待が寄せられています。

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