トリー・ウィルソン

トリー・ウィルソン：輝けるキャリアと波瀾万丈な人生

トリー・ウィルソン（本名：ビクトリア・アン・ウィルソン、1975年7月24日生まれ）は、アメリカ合衆国アイダホ州ボイシ出身の女子プロレスラーです。その華麗な経歴は、プロレス界のみならず、モデルやメディアの世界にも広がりを見せます。1997年からフィットネスモデルとして活躍し、知名度を高めた彼女は、1999年、WCW（World Championship Wrestling）からスカウトされプロレスラーとしてのキャリアをスタートさせました。

WCW時代には、リック・フレアーの息子であるデビッド・フレアーや、ビリー・キッドマン、シェーン・ダグラス、ケビン・ナッシュといった著名レスラーのマネージャーを務め、リングの外から大きな存在感を示しました。しかし、2000年12月にWCWから解雇。しかし、その才能はすぐに認められ、2001年1月にはWWF（現WWE）へと移籍を果たします。

WWF/WWEでの活躍は目覚ましく、WCW出身者としてWWFとWCW/ECW連合軍（アライアンス）の抗争に身を投じます。WCW出身のステイシー・キーブラーとタッグを組んで活躍し、アライアンスのストーリーラインの中心人物として存在感を示しました。アライアンス崩壊後も、スマックダウンにおいてタジリ、そしてビリー・キッドマンと絡む恋愛ストーリーに発展。複雑な人間関係をアングルに取り入れ、視聴者の注目を集めました。実はビリー・キッドマンとは、ストーリー以前から交際関係にあったとされています。

さらに、2002年にはトリーの実父がWWEに登場。ドーン・マリーとの愛人関係を巡る抗争劇を繰り広げ、私生活をも巻き込んだドラマチックな展開を見せました。2004年には、ケンゾー・スズキとヒロコを巻き込んだ三角関係が勃発。ヒロコとの抗争は、2005年2月5日のさいたまスーパーアリーナ大会で「下着姿になったほうが負け」という異色のルールで決着を見ました。

2005年のグレート・アメリカン・バッシュでメリーナに敗れた後、キャンディスと共にRAWに移籍。当初はアシュリーをいじめるヒール役として活躍していましたが、キャンディスとビクトリアの裏切りによってトリッシュ・ストラタスチームに加入し、ベビーターン（善玉）を果たします。

私生活では、2003年にビリー・キッドマンと結婚。しかし、2006年10月に離婚しています。2007年6月11日にはドラフトによりRAWからスマックダウンに移籍し、ペットのクロエと共に復帰。ジミー・ワン・ヤンのマネージャーとして、カウボーイ姿で活躍しました。2008年には腰痛を理由にWWEを退団しますが、2009年のレッスルマニア25のミスレッスルマニアバトルロイヤルに一夜限りの復帰を果たしました。

その後は、2012年にはMLBのスーパースター、アレックス・ロドリゲスと交際。2018年には結婚を発表するなど、プライベートでも注目を集め続けました。2019年3月にはWWE殿堂入りを果たし、華々しいプロレスラー人生に新たな勲章を刻みました。2020年6月には、愛犬クロエの死がWWEによって報じられるなど、常に話題を提供し続ける存在です。

トリー・ウィルソンは、プレイボーイ誌の表紙を2003年と2004年の2度飾るなど、その美貌も広く知られています。プロレスラーとしての卓越した才能、モデルとしての魅力、そして複雑な人間関係といった要素が複雑に絡み合い、トリー・ウィルソンという存在を際立たせています。彼女のキャリアは、単なるプロレスラーの物語を超えて、エンターテインメント界におけるスターの生き様を示す、壮大な物語といえるでしょう。彼女の功績はWWE殿堂入りという形で称えられ、今後も長く語り継がれることでしょう。

得意技: DDT、ノーズジョブ(Xファクターと同型)、スティンク・フェイス

入場曲: Lo-Fi Groove、Shadows、Need A Little Time、Not Enough For Me、A Girl Like That (Eleventh Hour)

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