トレイス・トンプソン

トレイス・トンプソン：波瀾万丈な野球人生と家族の絆

トレイス・ニコラス・トンプソン（Trayce Nikolas Thompson）は、1991年3月15日生まれのアメリカ出身のプロ野球選手です。ポジションは外野手で、右投右打。現在はニューヨーク・メッツ傘下に所属し、メジャーリーグでの活躍を目指しています。

プロ入りとホワイトソックス時代

2009年のMLBドラフト2巡目（全体61位）でシカゴ・ホワイトソックスから指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。ルーキーリーグでの経験を経て、A級、A+級、AA級、AAA級と着実にステップアップ。2012年には3階級で合計136試合に出場し、打率.253、25本塁打、96打点、21盗塁という好成績を残しました。

2015年8月にはメジャー初昇格を果たし、8月4日のタンパベイ・レイズ戦でメジャーデビュー。8月11日のロサンゼルス・エンゼルス戦では、ヘクター・サンティアゴからメジャー初本塁打を放ちました。この年、メジャーでは44試合に出場し、打率.295、5本塁打、16打点、1盗塁の成績を収めました。

ドジャース、アスレチックス、そして古巣復帰

2015年12月、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍。2016年には80試合に出場し、13本塁打を記録しましたが、2018年にはアスレチックスへ移籍。しかし、出場機会は限られ、再びホワイトソックスへ復帰することとなりました。その後、インディアンス、ダイヤモンドバックスと渡り歩き、2021年にはカブスでメジャー昇格を果たしました。

パドレス、タイガースを経てドジャースへ

2022年にはパドレス、タイガースと契約した後、再びドジャースへ復帰。同年6月にはメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入りを果たしました。2023年には、WBCイギリス代表としてプレーしました。

ホワイトソックスへの再々復帰、そしてメッツへ

2023年7月、再びホワイトソックスへ移籍しましたが、同年オフにFAとなり、2023年12月、ニューヨーク・メッツとマイナー契約を結びました。

家族の絆

トレイス・トンプソンの家族は、スポーツ界で非常に有名な一家です。父親は、1978年のNBAドラフトで全体1位指名を受けたマイカル・トンプソン。兄も2人おり、長兄のマイケル・トンプソンは元NBA選手、次兄のクレイ・トンプソンはゴールデンステート・ウォリアーズで活躍するスター選手です。クレイ・トンプソンは、ステフィン・カリーと共に「スプラッシュ・ブラザーズ」として知られています。父親がバハマ出身であることから、トレイス自身もWBCイギリス代表の資格を得ました。

プレースタイルと今後の展望

トレイス・トンプソンは、長打力と走力を兼ね備えた外野手として、メジャーリーグでの活躍を目指しています。これまで多くの球団を渡り歩いてきましたが、その経験を活かし、メッツで再び輝きを放つことができるのか、今後の活躍に注目が集まります。

(データは2022年度シーズン終了時のものです。)

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