トロピカーナ・フィールド

トロピカーナ・フィールド

トロピカーナ・フィールドは、アメリカのフロリダ州セントピーターズバーグに位置するドーム型のスタジアムです。現在、このスタジアムはメジャーリーグベースボール（MLB）のタンパベイ・レイズの本拠地として知られています。過去、1993年から1996年まではナショナルホッケーリーグ（NHL）のタンパベイ・ライトニングのホームアリーナでもありました。このスタジアムは、メジャーリーグで唯一の完全密閉型ドームスタジアムとして運用されています。

開設と名称の変遷

このスタジアムは1990年にフロリダ・サンコースト・ドームという名称で開場しました。その後、サンダードームに改名され、1998年にはトロピカーナ・プロダクツ社がネーミングライツを取得し、現在のトロピカーナ・フィールドという名称に生まれ変わりました。開場当初からアイスホッケー、アメリカンフットボール、バスケットボール、テニス、自動車レースなど、合計16種類のスポーツイベントが行われる versatileな施設でした。しかし、1998年にデビルレイズ（現・タンパベイ・レイズ）が創設されると、スタジアムは約8500万ドルの費用をかけて野球専用に改装されました。この際、選手の負担を軽減するために最新型の人工芝（フィールドターフ）が導入され、内野部分はアンツーカーに変更されました。2017年には、ショー・スポーツ・ターフ社のTruHop芝が張られました。

スタジアムの魅力

トロピカーナ・フィールド内には多種多様なレストランやショップがあり、その豊富さから「モールパーク」と呼ばれることもあります。また、レイズが勝利した際には、スタジアムの屋根がオレンジ色にライトアップされ、ファンを喜ばせる演出が行われています。さらに、外野席にはエイが生息する巨大な水槽があり、観客は直接触れることができる貴重な体験が提供されています。この水槽は、2008年に球団名が改名された後もそのまま残り、多くのファンに親しまれています。特に、ドジャースのルイス・ゴンザレスが2007年にこの水槽への初ホームランを記録したことは大きな話題となりました。レイズのホセ・ロバトンも、2013年にこの水槽に打ち込むサヨナラホームランを放っています。

歴史的な瞬間

トロピカーナ・フィールドでは、数々の重要な出来事がありました。1999年8月7日にはウェイド・ボッグスが通算3000安打を達成し、2005年6月15日には野茂英雄が日米通算200勝を記録しました。また、2008年にはワールドシリーズが開催され、2010年6月25日にはアリゾナ・ダイヤモンドバックスのエドウィン・ジャクソンが球場初のノーヒットノーランを達成しました。さらに、2017年にはハリケーンの影響で試合が代替開催されるなど、多くの話題がスタジアムを賑わせました。

他のイベント

2020年にはWWEがサンダードームとしての使用を開始し、ロイヤルランブルやロウ・スマックダウンの収録が行われました。2023年の9月13日には、2024年1月27日にロイヤルランブルが開催されることが告知されています。

トロピカーナ・フィールドは、スポーツの枠を超えたエンターテインメントの中心地として、今も多くの方々に楽しみを提供し続けています。

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