トーチジンジャー

トーチジンジャー（学名：Etlingera elatior）は、タイやマレーシアなど熱帯アジア地域を原産とするショウガ科エトリンゲラ属の多年草です。その鮮烈な姿から、別名「カンタン」とも呼ばれています。

特徴

トーチジンジャーは、高さ約3〜4mに成長し、ショウガに似た細長い葉を茂らせます。葉柄部分は特徴的な赤紅色をしています。最も目を引くのは、株の基部からまっすぐに伸びる1〜2mの花茎の先端に咲く、球状の花序です。赤色やピンク色の苞が幾重にも重なり合って球形を形成し、その美しい姿は観る者を魅了します。以前は、アカスマ属、ゲアントゥス属、ニコライア属という3つの属に分類されていましたが、現在ではエトリンゲラ属に統一されています。

利用

トーチジンジャーは、その美しさから観賞用として広く利用されています。特に、温室を持つ植物園では、そのエキゾチックな姿を見ることができます。また、食用としても利用され、果実は生で食べることができます。若い花序は香味野菜として、種子は香辛料として用いられ、独特の風味を楽しむことができます。

日本で見られる場所

日本では、以下の植物園などでトーチジンジャーを見ることができます。

夢の島公園（東京都）
京都府立植物園（京都市）

トーチジンジャーは、その美しい姿と多様な利用法から、観賞用としても食用としても価値のある植物と言えるでしょう。

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