ドウェイン・デドモン

ドウェイン・デドモン：遅咲きのNBA選手

ドウェイン・ジャマール・デドモン（Dewayne Jamal Dedmon, 1989年8月12日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ランカスター出身のプロバスケットボール選手。ポジションはセンター。

プロ入りまでの道のり

デドモンのバスケットボールキャリアは、他のNBA選手とは大きく異なる。母親がエホバの証人であったため、高校時代はバスケットボールをプレーすることができなかった。しかし、18歳になり、自身の意思でバスケットボールを始めることを決意。地元のコミュニティ・カレッジに進学し、本格的にプレーを始めたのは2009年のことだった。203cmの恵まれた体格を生かし、才能を開花させていく。

2010年4月14日には南カリフォルニア大学に転校。NCAAの規定により2010-11シーズンは出場できなかったものの、2011-12、2012-13シーズンにはスターターとして活躍した。

NBAキャリア

2013年のNBAドラフトでは指名されなかったものの、サマーリーグでアピールし、同年9月23日にゴールデンステート・ウォリアーズと契約。しかし、プレシーズンゲーム5試合に出場した後、10月25日に解雇された。その後、Dリーグ（現Gリーグ）のサンタクルーズ・ウォリアーズに加入し、再びウォリアーズと契約するも、Dリーグへのアサインが続いた。

2014年1月にはフィラデルフィア・76ersと2度の10日間契約を結んだが、契約は解消。その後、Dリーグのオールスターに選出され、再びサンタクルーズ・ウォリアーズに戻った。

オーランド・マジックでの飛躍

2014年2月25日、オーランド・マジックと2度の10日間契約を経て、3月17日に複数年契約を結んだ。2014-15シーズンには初めて全シーズンをNBAで過ごし、2015年3月8日のボストン・セルティックス戦で、キャリアハイとなる11得点、16リバウンドを記録。同年11月7日のフィラデルフィア・76ers戦ではキャリアハイを12得点に伸ばした。2015-16シーズンには、Dリーグへのアサインも経験したが、すぐに呼び戻され、2016年3月26日のシカゴ・ブルズ戦では、スターターとして22分出場し、キャリアハイとなる18得点、シーズンハイの13リバウンドを記録した。

サンアントニオ・スパーズでの成長

2016年7月7日、サンアントニオ・スパーズと2年契約を結んだ。グレッグ・ポポビッチHCの指導の下、ディフェンス力を磨き、チームに貢献。2017年1月にはパウ・ガソルの怪我によりスターターに定着し、ガソル復帰後もその座を維持した。

その後のキャリア

2017年7月12日、アトランタ・ホークスと契約。その後、サクラメント・キングスを経て、2020年2月5日にホークスに復帰。

2021年4月8日にはマイアミ・ヒートと契約し、2021年8月6日に再契約。2023年2月7日にサンアントニオ・スパーズへトレードされるも、すぐに解雇され、古巣であるフィラデルフィア・76ersに復帰。2023年11月17日にはGリーグのオンタリオ・クリッパーズとの契約に合意したが、2024年2月21日に解雇された。

プレースタイル

恵まれた体格を生かしたリバウンドとディフェンスが持ち味。献身的なプレーでチームを支える。

家族

父トーマスと母ゲイル、2人の姉サブリナ、マリーナの家庭に生まれた。父親は彼が3歳のとき自殺。母親は熱心なエホバの証人の信者で、競技に参加することができなかった。

まとめ

デドモンは、決してエリート街道を歩んできた選手ではない。様々な困難を乗り越え、NBA選手としての地位を確立した。彼のストーリーは、努力と信念があれば、夢は叶うということを教えてくれる。

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